酷いことを言われたり、
酷いことをされたり、
予想もしなかった言葉を言われることで、
僕たちは傷つきます。

それはもう、心臓をナイフで突き刺されたかのうように、
胸がズキズキするような痛みを伴って、
僕たちを苦しめます。

「こんなはずじゃなかったのに…。」
「なんであんなひどいこと、ひどい行いをされなきゃいけないんだ!」

そんな気持ちにさせられます。

生きていると、どうしても避けられないこの”傷つき”

傷つきとはどう癒していけばいいのか、今日はそこを見ていきますね。

傷ついた気持ちは、4つの気持ちがある。

この傷ついた気持ちは、実は4つの気持ちが複雑に絡み合っています。

それは、どんな4つかというと、
・悲しみ
・寂しさ
・諦めさせようとする気持ち
・怒り
この4つです。

傷ついた…、その気持ちを一つとってもいろんな気持ちが絡み合っているのです。
では、一つ一つ見ていきましょう。

悲しみとは?

悲しみは、大切なものが失われてしまったことによるショックな状態です。
「もうお前なんかと二度と会いたくない!」
などと言われてしまった場合、あの人との信頼関係や付き合っていた関係が失われてしまったんだ…。
もう、元には戻れないんだと思って、失ってしまったことによりショックが生まれてきます。
これが悲しみです。

失ってしまった大切なものがあなたにとって大きければ、大きいほど悲しみは強くなります。
そう、思いの数だけ悲しみは強まるのです。
それは、どれだけあなたが”大切に思っていたのか”を表してもいるのです。

傷ついた場合でいえば、大切な人がいて、コミュニケーションを取ったり、
肌で触れ合ったり手をつないだりすることで、相手とのつながりを感じて、
安らぎを感じています。

この安らぎは、自分がここにいてもいいんだという安らぎでもあります。

傷つけられたということは、この安らぎがなくなり、相手とのつながりが、
断絶されてしまったということであって、ショックが大きいのです。

寂しさとは?

寂しさとは、身体レベルで感じます。
だれかと触れ合っていたい、繋がっていたい、一緒にいたい。
そんな気持ちが寂しさです。

それは、失ってしまったものとのつながりを求める気持ちです。

ひどいことを言われたのは、頭ではわかっています。
ただ、以前のその方との関係が思い起こされて、
「もしかしたら…」という思いや、「また一緒にできれば笑っていたい…」
といった気持ちも起きてきます。

これは、こころがつながりを求めている証拠です。
こころは、あなたに早く安心してほしいのです。

以前のようなつながりを感じて、安らぎを感じてほしい。
だから、大切な何かとのつながりを心が求めて、寂しさを生んでいるのです。

諦めさせようとする気持ちとは?

諦めさせようとする気持ちは、あなたにもうショックを受けてほしくないんです。

「もしかしたら…」という期待を抱いて、ダメだったときにまたきっとあなたはショックを受けます。
だから、もう傷ついて欲しくないのです。

だから、「もう駄目だよそんなこと考えても、終わってしまったんだよ。」と、
あなたに語り掛けて、前を向こうと励ましてくれているのです。

そして、必要以上にショックを受けないことと、期待をしないことで、
負担を減らそう、前を向こうと励ますことで、あなたを守ろうとしてくれているのです。

怒りとは?

怒りとは、大切なものを守る為のエネルギーです。
この怒りがあるから、僕たちは大切な人が傷つけられてる時に、
その人を守ることができます。

そして、瞬間的に湧いてくるこの怒りは、臨戦態勢といってもいいような、
すぐに行動できる状態を作り出し、大切なものを守ろうとしてくれます。

そして、傷ついた場合、どんな大切なものを守りたいのかというと、
”あなた自身”です。

ひどいことを言われたわけですから、
そんなふうに傷つけられるいわれはなかったり、
「そんな人間じゃない!」って反発したり、撤回して欲しい気持ちが出てきます。

だから、「なんで私がそんなひどいことを言われなきゃいけないんだよ!ふざけんな!」
という思いも、自分はそんなに価値がない人間じゃないと、
こころが怒っているのです。

そう、いかりはあなた自身も守ろうとしてくれているのです。
あなたはもっと大切にあつかわれていいんだ!って、叫んでいるのです。
そして、大切にしてよ!って叫んでいるのです。

この4つの気持ちからなる傷つきを癒すには…。

では、この傷ついた気持ちを癒していくには、

どうしたらいいでしょうか?

それは、一つ一つの気持ちを丁寧に感じていくことです。

悲しかったこと。

ショックだったこと。

寂しいということ。

本当はもっと触れ合っていたかったこと。

でも、あんなにひどいことをされて傷ついこと。

あなたにだけは言われたくなかったこと。

何でそんなことが言うんだ!って怒っていること。

馬鹿にするんな!って怒っていること。

でも、諦めようなきゃとそう前に進もうとする気持ちがあること。

そんな一つ一つの気持ちを丁寧に感じていって、

その気持ちを言葉にのせて、誰かに聞いてもらうこと。

そんな人が今はいない方や、

言いづらい方は、一人で言葉に出してみること。

 

すると、少しずつ傷ついた気持ちは癒えていきます。

寂しさや、諦めようとする気持ちや、

怒りや、悲しみを、

それを感じているあなた自身の一部を大切にして下さいね。

大切にするということは、

自分の悲しみの声を、怒りの声を、

そういった気持ちの声を聞くことですから。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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