普通でいること。普通でいることで自らを失う。

「普通に暮らしたい。」
「普通に幸せになりたい。」
「普通の仕事に就きたい。」

”普通”じゃないと僕たちは孤独を感じる。
”普通”じゃないと僕たちは寂しさを感じる。

”普通”じゃないってことを、
僕たちはなかなか”ただの違い”とは受け止められない。
ただ”他の人”とは違うんだということを受け入れられない。

そもそも、みんなと違うのにそれを受け入れられない。

普通でいるってことは、
どこかで誰かと何かを共有をしているってこと。

普通でいるってことは、
どこかで誰かと繋がっていること。

その何かは、
趣味かもしれないし、
生き方かもしれないし、
仕事をしているということかもしれない、
恋をしているってことかもしれない、
結婚しているっていうことかもしれない、
そういった色んなことを他の”多くの人”と共有していることで、
僕たちは”一人じゃない”って心のどこかで感じる事が出来る。

そう僕たちは、その他大勢は嫌なくせに、
どこかで誰かと繋がっていたい、
何かを共にしたい。
”一人ぼっち”は嫌なんだな。

だから、前ならえをして、
ある程度そろって同じ方向を向いていたい。

でも、僕たちは心のどこかで分かっている。
違う部分を持っているってわかっている。

だから、人と違う趣味を隠したりする。
だって、受け入れてもらえないかもしれないから。

だから、多くの人と生き方が違うと、
恥ずかしいと感じたりする。
だって、前ならえができていなくて、
一人だけ右ならえをしていると、
”自分だけが”違う方向を向いていると思って、
寂しくもなるし、多くの人と違うことは、
”違い”じゃなくて、”おかしいこと”になってしまうから。

だから、僕たちは人と違うのが怖い。
”おかしいんじゃないか”とも思ってしまうから。
”一人だけ違うのは寂しいし、孤独”とも思ってしまうから。

でも、実はみんな前ならえをしたいんじゃなくって、
実は左ならえをして別の方向を向きたかったり、
後ろ向け後ろ、1,2,3!といって、
その輪を堂々と退場したいときもあるのだ。

普通でいることって、結構大変なのだ。

だって、そもそも普通なんてないのだから、
ないものに基準を合わせることって大変なのだ。

もしあなたが普通ってあると思っているのなら、
それは誰かに作られた”普通”なのだ。

普通でいるってことは大変なのだ。

誰かと何かを共有できることって、
とっても大切だよ。

そして、それ以上に、
誰かと何かを共有できなくても、
あなたが大切だって信じられることを、
あなたが何より好きって言えることを、
あなたが何より大事にしたいって思えることを、
大切にすることってもっとずっと大切だと思うのだ。

”普通”でいることに捉われて、
そもそも、普通じゃないあなた自身を見失うのは、
本来のあなたが向きたい方向を見失うのは、
とってももったいないじゃない。

This is who I am!なのだ。
なぜ最後、英語Σ(゚Д゚)

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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