こんにちは!野川です。
昨日は横浜で傾聴講座の講義でした。
昨日は4日間コースの最終日で、これまでの総復習と総合練習。
お仕事で相談に乗ったり、話を聞く方がほとんどだったので、
実際の事例をロールプレイで、再現して話を聞く練習をして頂きました。(^-^)
実際にロールプレイをしてもらったんですが、
一緒にこの講座を運営している土矢がカウンセラーでもありますので、
ロールプレイ時もその役をリアルに表現してくれて、
受講生の方も緊張感を持って取り組む事が出来た為、
「難し~!」といった声が出ていましたので、
それほど現実に近い濃い内容になったようです。
そして、現実に近かったからこそ、
聞き手の受講生の癖が結構でていました。
話を聞く時の癖は、色眼鏡になる。
例えば、こんな癖が…。
「この人って寂しさを抱えているんだな。」って思ってある受講生が話を聞いていました。
すると話が聴き終わった後に、
「今の話の中で目の前のクライアントの人にはどんな気持ちがあるように見えましたか?」
と僕が聞くと、
寂しさとか、孤独とか、一人ぼっちといった気持ちはその方から出てきたのですが、
それは本当に訴えたかった気持ちと違かった為、
「本当に一番訴えたい気持ちが他にありましたが、気づきましたか?」
って聞くと、
「ん~…。わかりません。」
ということになって、気づいていなかったのです。
こういうことって結構あります。
「この人って寂しいんだな。」
「この人って優しいんだな。」
「この人って怒っているんだな。」
って、そういう見方を一度自分の中で決めてしまうと、
それ以外の気持ちがあんまり見えなくなってしまうのです。
そして、例えば「寂しい」と決めたら、
話を聞いていても、「やっぱり一人だし…。」
という言葉に対して「ほらやっぱり寂しいんだ。」といったように、
どの話も「寂しく」聞こえがちなのです。
それは「この人は寂しさを抱えている人」という色眼鏡を掛けているからなのです。
その色眼鏡が本当に相手が訴えたい気持だったらいいのですが、
違うとコミュニケーションのズレが起きてきますし、
その聞き方はちょっと危険なのです。
答えは相手が持っている。
なので、あくまで自分の中で「こんな気持ちなのかな?」って出てきた気持ちは、
”仮説”でしかなく、”答え”は相手がもっていますから、
答えを相手に聞いてみることが大切になってくるわけです。
ただ、「寂しいんですか?」って聞いたら大体のケースで怒らせますから、(^^;
そうではなくて、「I message」で伝えます。
アイメッセージとは、「私は」こう思いましたよと、
「私の」意見を伝えることです。
そして、もう一つこのアイメッセージにプラスで、
フィードバックをする時に大切なことがあります。
それは、単純に目で見て取れた情報や、
聴きとれた情報、感じ取れた情報のフィードバックを行うということです。
視覚情報のフィードバック「~のように見えます。」
聴覚情報のフィードバック「~のように聞こえます。」
体感覚情報のフィードバック「~のように感じました。」
といったように、それぞれの見て取れたこと、聴いて感じたこと、
聞いていて体がどんな感じがしたのかといったことをフィードバックする。
ということです。
これを非言語のフィードバックといいます。
まとめると、
頭の中に湧いてきた気持ちは、あくまでも”仮説”の為、
”答え”を持っている相手に聞くことで”仮説を修正”していくことが大切。
その答えを聞く際に行うことの一つが、
アイメッセージ+非言語のフィードバックということです。
怒りであれば、
「話を伺っていて、私はイライラしているように見えました。」(視覚情報)
「怒りをぐっと抑え込んでいるように私は聞こえました。」(聴覚情報)
「話を聞いていて、お腹のあたりが煮えくり返っているように私は感じました。」(体感覚情報)
といったように、フィードバックをしてみる。
すると、
「イライラじゃないんだよね。なんだかむしゃくしゃする感じなんだよ!」
といったように相手が”答え”を教えてくれますから、
そうしたら、”あ、イライラじゃないのか、むしゃくしゃする感じなんだ!”って、
頭の中の”仮説”を修正していけばいいわけです。
ようするに、あくまで仮説なので、間違っていたら潔く捨てる。
そうすれば、コミュニケーションのズレって少なくなってくるのですよ。(^-^)
昨日はそんなお話もさせて頂き、
何度も何度も練習をして最終日を終えました。
みなさん本当にありがとうございました!
次回の傾聴基礎コースは、2/4(土)からの開催です。
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