当たり前、当たり前。
ある時、姉が僕が2年働いていた時、
「お前、2年ももう働いてんの!?すごいじゃん!」と、
本当に驚いた顏で言ってきた。

そして、それに対して母は、
「何言ってんの!?たかだか2年じゃない普通よそんなこと。」
って返すと、
「いやぁ、そうだけどさ。でもひとしが2年だよ。」
って答える姉の表情は、感慨深げでどこか嬉しそうだった。

それを聞いた僕は、
「あ~、ずっと心配してくれていたんだ。」
「たかだか2年続いただけで、こんなに喜んでくれるんだ。」
って思うと、妙に嬉しく、照れ臭かったのを今でも覚えています。

”当たり前”

とされることって世の中にた~くさんある。
例えば、太陽は東から昇り、西へと沈むとか。
働くことだって。
生きることだって。
学校へ行くことだってそうだ。

でも、その”当たり前”と言われることって、
実は当たり前じゃないことだって沢山ある。

当たり前だと思うと、
多くのことを見逃してしまう。

親が生きているのも。
自分が生きているのも。
友だちがいるのも。
働けているのも。
歩けているのも。
暮らせているのも。
生きているのも。
ご飯を作ってくれる人がいるのも。
自分の服が買えることも。
勉強ができることも。
小さなご褒美が買えることも。
友だちと話ができることも。

どれもこれも、本当は当たり前じゃないかもしれない。

”当たり前”って目で物ごとをみると、感動がなくなって、
すべてが日常になってしまう。

だってそんなん当然じゃん。
って、そうなってしまう。

”当たり前”って目で物ごとをみると、
今起きていることに、留まれなくなって、
人生に立ち止まることが出来なくなってしまう。

すると、人生がすぐに過ぎてしまう。

これまでやってきたことも、
これからのことも、
きっと当たり前じゃない。

”たまに”は、そう考えてみよう。

”いつも”だと、それも”当たり前”になるから、たまに。ね?

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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