よくショックな出来事があったり、

大変な出来事があった時に、

「ゆっくり休みなよ。」

「今は人生の休息期間です。」

とか、そういったことを言われることは多い。

 

でも、休むこと自体が大切なのわけではない。

 

このことを忘れている人は多い。

休む=時間が解決してくれる。

休む=身体の疲労を取れば、きっと回復する。

休む=今の環境から離れれば気分がきっと変わる。

そんな期待が、この「休む」という言葉に含まれていますよね。

 

確かに、それでうまくいく場合もあります。

でも、時間がかかったり、

長引いたりしてしまうこともあるんです。

それはなぜかというと、

やっぱり休息自体に意味があるんじゃなくて、

休み方が大切だからです。

 

僕の知り合いの女性はある病気にかかった時に、

お医者さんからこんなことを言われたそうです。

「いいかい、病気を克服するコツは、病気を忘れる時間をいかに持つかだよ。」

  って。

 

この言葉はとっても大切な言葉だと思うのです。

自分が病気だと忘れる時間。

自分が悩み苦しんでいることを忘れる時間。

治そうともがき苦しむことから離れる時間。

 

病気でもなく、悩みを抱えている私でもなく、

悲しんでいる私でも、怒っている私でもなく、

ただの私でいる時間をどのように持っていくのか。

 

悩みや悲しみや、怒りから離れる一時を、

どのように持っていこう?

その問いはきっと、

どうやって悩みを解決したらいいんだろう?

という問いよりも、

ずっと大切な問いのような気がします。

 

あなたが悩みや苦しみを忘れられる一時が、

訪れることを祈って。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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