失恋は忘れず、思い出にする。

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「忘れないとやっぱりダメですか…?」

目に涙を一杯に溢れさせて、そう言われることがある。

でも、忘れる必要なんてない。

と、そう言われる度に思うんだ。

振られると、忘れないといけない。

忘れる=次のステップへ行くことだと僕たちは思うけど、

それは、別に=じゃないんだよ。

そして、そもそも忘れる事なんて一生できないじゃない。

だって、それほどの大好きだったからこそ苦しくて辛いんだ。
だって、それほど大切だったらこそ忘れないとって思うんだ。

みんな本当に忘れているんだと思う?

その答えはやっぱり「ノー」だと僕は思う。

みんな忘れてなくて、覚えているんだ。

ただ、それが思い出に変わっているだけ。
ただ、それだけなんだ。
って僕は思うんだ。

だから、忘れる必要なんてないんだって思うんだ。
だって、ずっと忘れる事なんてできないから。

ただ、必要なのには、思い出としてしまっておくだけ。
ただそれだけだと思うんだ。

「忘れなきゃ」って思う時、
思い出にできる準備が今はまだできてないということ。

思い出になるまでには、気持ちを一つ一つ丁寧に整理していかないきゃいけないから。

まずは、そこから始めることが大切なんだって思うんだ。
悲しいかったこと、許せなかったこと、怒ったこと。

いろんな気持ちを一つずつ整理していくこと。

そして、大切な人との記憶を心のアルバムに一つずつ思い出にしていくこと。

いろんな思い出を、心の中に大きなアルバムを思い描いて、
一つずつ閉じていこう。

タイトルは何にする?
最初の一枚はどんな思い出にする?
どんな思い出を切り取って写真にする?

目を閉じて、ゆっくり深呼吸して、
大切な人との記憶を一枚一枚、
アルバムに閉じていこう。

そして、最後に大事に閉じて心の奥にしまっておこう。
ただ、勘違いしないで、しまっておくってことは、
いつでも思い出せるってことだから。

思い出を捨てることじゃないから。
必要な時に思い出すことができるんだから。

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お読みいただいてありがとうございました。

最後に、

忘れることも出来ず、思い出にもできない時は、

それほど大好きになれる人に出会えた自分に、

忘れることなんて到底できないくらいの恋をした自分に、

どうか胸を張ってください。

どうかそんな素敵な恋を大切にしてください。

一生懸命に輝いた自分自身もどうか大切にしてください。

それでは、また次回お会いしましょう!メルマガご登録はこちら

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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