引きこもっていた時、

僕は頭がおかしくなりそうだった。

どうしたらいいのかわからず、

とにかく苦しんでいたし、

自分を責めてもいた。

誰の役にも立っていなくて、

誰からも必要とされている感じがしなくて、

この世界に生きている意味さえ分からなかった。

その生きる意味を見失いつつも

僕もは怒っていた。

キレル少年。

当時の僕には、その言葉が一番フィットしただろう。

就職の事を言われたり、

何か言われるだけで、

イライラしていたのだ。

理由は簡単だ。

「このままではまずい。」

そんなことは誰よりも分かっていたからだ。

だから家族に何か言われる度にイライラした。

ゲームを邪魔される度に切れていたのだ。

なぜこんな昔の話をしているのかというと、

久しぶりに以前の僕のように引きこもっているような状態だった方が、

相談に来たからだ。

その彼は、今の自分に対してきっと不甲斐なさも、

苛立ちも抱え、過度に関わってくる家族に対して

イライラしていた。

そしてその自分や誰かに向けられた怒りを

どうしたらいいかわからず、

部屋で一人叫んだりものを壊していたのだ。

どうしようもない程きっと自分を責めて、

関わってくる相手に対して、

分かってくれない相手に対して、

怒りを向ける。

自分では到底コントロールできない程の怒りを。

こういう方は案外多いんじゃないだろうか。

もしかしたらこれを読んでいるあなたもそうかもしれない。

ただ、これは決して悪い事ではなく、

むしろ良いことなのだ。

だってエネルギーがあるということ。

怒るということは、

何とかしたいエネルギーがあるということなんだから。

そして何かを指摘されて怒るのも、

まずいと自分で感じているからだ。

分かっているのだ。

だから心の底では、諦めていない。

諦めきれていないんだ。

そういった点でも良いことなんだよ。

そしてね。

なぜ怒りが湧くと思う?

身近な人かもしれない。

友人かもしれない。

家族かもしれない。

そういった人から何か言われる言葉にイライラしたり、

自分をダメで無価値だと感じながらも、

何もできない自分に対してイライラしたりするのは、

なぜだと思う?

それはね。

そんなにも湧いてくるその怒りはね、

誰かに批判されたり責められたりするその声や、

自分をダメだというその声に対する「反発」なんだ。

「俺はそんなじゃない!」

「私はダメじゃない!」

そうあなたの心が反発してくれているんだ。

私は、あなたは、ダ メ じ ゃ な い !

そんなメッセージなんだ。

どうしようもない程の怒りも、

「うあ~っ!」って叫びたくなるその怒りも、

誰かに叫びたいんだ。

そう私に向かって叫びたいんだ。

そうあなたに向かって叫んでいるんだ。

「あなたはダメなんかじゃない!」

だから僕たちは、どうしようもない程の怒りを抱えるんだ。

そう、その怒りはあなたを応援してくれている。

だから、そのメッセージに気づいた今。

その応援してくれる声に応える為にも、

ちょっとずつ前に進んでいこう。

ちょっとずつその声を背に、

頑張っていこう。

だってあなたは心の底では自分を諦めていないでしょ?

自分を諦めている方は、こんな記事読まないもの。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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