聞こえていますか?

今日も私の声は聞こえていますか?

 

おはよう。

今日もいい天気だね。

 

こんにちは。

今日はなんだか元気そうだね。

何かいいことあった?

 

おやすみなさい。

今日もよく一日過ごせたね。おやすみ。

 

ねぇ、今日も私の声はあなたに届いていますか?

 

「お疲れ様。」
(今日もよく頑張ったね。ありがとう。)

「は~しんどい。もうこの仕事辞めようかな。」
(あなたには可能性があるんだよ。)

「でも、頑張らないとな。」
(頑張れ。そう思えることがあなたの良いところ。)

「なんであんないい方されなきゃいけないの。別れる時にあんな言葉酷いじゃない…。」
(傷ついたんだよね。泣いていいんだよ。悲しいよ。そんなこと言われたら。)
(本当はもっと一緒に未来を描きたかったんだものね。沢山分かち合いたいことあったんだよね。こんなにもほら。)
(もっと大切にして欲しかったんだもんね。大切にしたかったんだもんね。)

「ふざけるな!なんであいつだけ幸せそうなんだ!」
(あなたを傷付けるなんてひどい奴だ!)
(こんなにも痛い思いをさせて。それを相手に分かって反省させてやろう!)
(分かってくれないんなら、同じように苦しんでその痛みを一緒に感じさせてやろう!)
(そう!僕が(怒り)が守ってあげるんだ。)

ねぇ、私の声は本当にあなたに届いている?

「でも、もう怒るのも疲れちゃった。」
(そうだよね。あなたは怒りに囚われる人じゃないし、もう守る必要はないよね。)
(だって本当は怒りたいんじゃなくて、ただ大切にしたかっただけなんだから自分を。)
(そうでしょ?)

「苦しいよ。死にたい。」
(誰か助けてあげて!助けて!このままでは私がダメになってしまう!)

「もういいかなって。」
(もう頑張らなくていいよ。苦しまなくていいよ。)
(十分頑張ったよ。)

「もっと楽に生きたいよ。」
(自分の、私の幸せを願ってくれてありがとう。)
(優しさを向けてくれてありがとう。)

「こんなはずじゃなかったのに。」
(そうだよね。あなたは本当はこう伝えたかったんだもんね。)
(私は知っているよ。)

ねぇ、私の声。

聞こえている?

あなたが喜びを感じている時も。

あなたが悲しみを感じている時も。

あなたが震える程の怒りを感じている時も。

あなたの夢が叶った時も。

あなたの夢が途絶えた時も。

あなたの願いが叶った時も。

あなたの願いが砕けたその時も。

 

私はそこにいたんだよ。

じっとそこで、あなたの横にいたんだよ。

ねぇ、あなたは私に気づいていますか?

 

私はずっとここにいたんだよ。

私はずっとここにいるんだよ。

 

だから安心して。

 

私はこれからもずっとここにいて、

あなたを待っているんだから。

私はね。離れていかないの。

絶対。

最後まであなたといるの。

だってそう約束して生まれて来たでしょ。

ほら。

ね。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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