以前、カウンセラー養成講座の講師をしていました。

そして、今は横浜で実践心理学教室の講師をしていますが、
たまに受講生からこんなことを聞かれます。

「カウンセラーって泣かないんですか?」

「カウンセラーって泣いちゃいけないんですか?」

って。

答えからいうと、泣きません。(僕はですが。)
ただ、感情がないとかそういうことではないんですよ。

相手のお話を聴いていて、
その生きて来た背景や、思いや、
ここに来るまでの道のりや、その苦労を、
その悲しみを思うと、
涙が出そうになることも正直あります。

だって、カウンセリングにくる方は、
やっぱりみんなそれぞれの思いがあって、
それぞれドラマがあるから、
やっぱり心に来るものはあります。

それでもカウンセラーは泣かないの。です。

カウンセラーが先に泣いちゃうと、
相手が泣けないの。です。

以前、カウンセリングを受けてくれた方が、
「別のカウンセラーに話をしたら、泣き出してしまって、悲しませてしまった。」
と言っていました。

自分が辛いのに、相手の涙を観たら、
そんな悪いことをした。なんて気持ちになって、
自分の悲しみがひっこんじゃって、
悪いなって気持ちがつよまって、泣けなくなっちゃう。

そんなことが起きちゃいます。

悲しいのは、カウンセラーじゃなくて、あなたなの。です。

泣きたいときに泣けないっていうのは、やっぱりつらい。

カウンセラーって、空気のような存在で、
そこにいるようないないような、そんな存在で。

カウンセラーが泣く事で、色がつよくなると、
カウンセラーの存在感が強くなりすぎて、
あなたが自分の悲しみに集中できない。

悲しみを涙を感じきれなくなっちゃう。

そんな機会をうばっちゃ~ダメなの。です。

そして、カウンセラーがあなたの悲しみと一緒になってしまったら、
カウンセリングができないのです。

他にも泣いちゃいけないよ。

っていう理由は沢山あるけれど、

それは、またの機会に。

個人的には、誰かの為になける優しさって、
いつまでももっていたいし、
大切にしたいですけどね。(^-^)

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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