ずっと好きだった人と生涯添い遂げられたらいいけれど、
そうはいかない時が人生にはあります。
沢山苦しんで、沢山悲しんで、
沢山寂しさを感じて、沢山泣いたら、
前を向いて進まないといけない時があります。
前に進むということは、
”もしかしたら…”という期待を手放して、先に進むことです。
それはつまり、”今”を受け入れるということです。
それって怖いです。
だって、もういないっていうことを認めることですから…。
「今でも信じられないんです…。」
そう、口にする方は多く、
やっぱり認めるのは、怖いよね。
後悔しても、泣いても、寂しがっても、
もう無理なんだって、そんな事実と向き合うことだし、
彼といた私はもうそこにはいなくて、
彼が隣にいないけれど、生きていく私と共に進んでいくことだから。
だからその事実に直面をすることって、
やっぱり怖いよね。ってそう口にする方の言葉を聞く度に思います。
これを読んでいるあなたも、もしたら今そんな怖さと一人向き合っていますか?
もしそうなら、少しだけこの先を読み進めてみてください。
一つ一つ自分の気持ちを丁寧に感じていくこと。
失恋を乗り越えて前に進んでいく為には、
あなたの中にある一つ一つの気持ちを丁寧に感じていくことが大切です。
きっとあなたの中には、いろんなお気持ちがありますよね。
後悔、寂しさ、悲しさ、傷つき、怒りといったように、
いろんな気持ちが沢山あると思います。
そんな気持ちにを一つ一つ感じていくことって大切なのです。
相手への気持ちを手放すために、自分を癒して前に進む為に。
そして、これだけは覚えておいてほしいのですが、
あなたは悲しみそのものでも、怒りそのものでも、寂しさそのものでもないのです。
あなたは、それ以上の存在なのです。
ただ、あなたの心の一部が悲しんでいる。
ただ、あなたの心の一部が怒っている。
ただ、あなたの心の一部が寂しさを抱えている。
ただ、ただそれだけなのです。
もう恋愛が出来ないと思っているかもしれません。
でも、それもあなたの心の一部が、
”今”はもうそんな気持ちになれないと感じているだけなのです。
もう前に進むことなんてできないよ。
って思っていたとしても、
あなたの中にはそれでも進みたい気持ちもきっとあるのです。
だからこそこの記事を読んでくれているのだと思います。
それも先ほど説明したことと同じです。
もう前に進めないと”今”心の一部が感じているのです。
それでも前に進みたいと”今”心の一部が感じているのです。
人はいろんな心を持っています。
オーケストラのように、いろんな役割を担っていて、
悲しみを抱える役割も、前に進みたいと思う役割もあって、
他にも沢山の役割を持つ心が集まって、
一つのあなたという音楽を奏でています。
一つ一つ丁寧に感じるということは、
あなたの中にあるそういった色んな役割をもった心を、
丁寧に感じていくということです。
丁寧に気持ちを感じてみよう。
ではどのようにしてそういった気持ちに気づいていって、
感じていくことができるのでしょうか。
それは目をそっと閉じて、
今自分にはどんな気持ちがあるかな?
って、ゆっくり呼吸をしながら、
体の内側の感覚に意識を傾けることです。
体の中をスキャンするように、
頭のてっぺんからお腹の辺りまで、
ゆっくりと体の内側に意識を傾けて下さい。
すると、喉がつまる感じがしたり、
胸が苦しかったり、
胸がぽっかりあいたような感じがしたり、
お腹が煮えくり返るような感じがしたり、
お腹のあたりがぐにゅぐにゅと気持ちが悪い感じがしたり、
いろんな感覚があなたの中で起きていることが分かると思います。
そうしたら、今度はそういった体の中の感覚の一つに意識を傾けてみて下さい。
胸が苦しい感じを例に挙げて説明しますね。
胸が苦しい感じを十分に感じて下さい。
出来たらその苦しさがあるところにそっと手を当てながら、
そしてその苦しさを強めて下さい。
あなたの心はずっと苦しかったのです。
それはあなたとおんなじです。
苦しいよ。
って一緒に苦しんでくれていたのです。
そんな心にこう囁いてみて下さい。
「一緒に苦しんでくれてありがとう」って。
もし、そう感じなかったらただ一言、
「ずっとそこにいたんだね。気づかなくてごめんね。」
って声を掛けてあげて下さい。
あなたの心の一部は、苦しみを感じてくれていて、
ずっとあなたに何かを伝えようとしてくれていたのです。
それは、もちろん苦しみだけではなく悲しみも、
寂しさも、怒りもみんなそうです。
気持ちってあなたに何かを伝えたいから、湧き上がるのです。
そうしたら、次にこうその心に語り掛けてみて下さい。
「そうやって苦しみを感じさせることで、何が得られると思ったの?」
もしくは、
「そうやって苦しみを感じさせることで、私に何を教えようとしてくれているの?」
って聞いてみて下さい。
答えは、必ずしも言葉で明確にかえって来るわけではなく、
なんとなくこういっている気がするなとか、
体の感覚が温かくなったりと、身体的な変化として感じられることもありますから、
ゆっくり返事が来るまで待ってみて下さい。
そして、最初のうちは返事が来ないかもしれません。
それでも、自分自身を責めたりせずに、
そんな時もありますから、また時間をおいてやってみようと思えた時に取り組んでみて下さいね。
さて、例えばその返事が、
「苦しみを感じることで、もう二度とあんな思いをしてほしくない。」
だったとしましょう。
そしたら、さらに同じようにこんなことを聞いていきましょう。
「二度とあんな思いをしないことで、私は何が得られるの?」
「二度とあんな思いをしないことで、何を教えようとしてくれているの?」
って聞いてみて下さい。
答えが出て来たらさらにその先に何が得られるんだろう。
さらに何を教えようとしてくれているんだろう。
ということを聞くステップを3,4回繰り返していくと、
あなたの心が苦しみを抱えている理由を感じる事が出来ます。
どんな気持ちもあなたの為を思って働いてくれています。
ただあなたと同じように不器用ですから、
直接表現はできないのです。
ですので、丁寧に聴いてあげ下さい。
きっとその気持ちの奥にあった温かさに触れることができます。
気持ちを丁寧に感じるとは、
そういった気持ちの背景にある思いや温かさに気づき、
それを十分に感じることなのです。
とはいえ、あんまりこういったプロセスが得意でない方がいますので、
その方には次のような方法をお勧めします。
気持ちを外へ出そう。
さて、あなたは今どんな気持ちですか?
あなたは今悲しんでいますか?
あなたは今寂しいですか?
あなたは今勝手に去っていった相手に怒っていますか?
あなたは今こんなことを考えてもしょうがない。先に進まないとと考えていますか?
それとも、会いたい…。ですか?
どれもあなたの大切な気持ちですから、
どの気持ちも丁寧に感じて下さい。
悲しみが湧いてきたら、その悲しみを声に出してください。
「悲しい。何で行っちゃったの。」と。
寂しさが出て来たら、その寂しさを声に出してください。
「ねぇ、会いたいよ。」って。
「また、笑って話したいよ。」って。
その寂しさの奥にある”本当はしたかったこと”を言葉にしてください。
怒りが出て来たら、その怒りも声に出してください。
声に出すのがはばかれるなら、紙に殴り書きでいいので書いてみてください。
「なんであんなこというんだよ!勝手だよ!」って。
でも、会いたい気持ちが出て来たら、
会ってどんなことを”本当はしたかった”のかを言葉にしてみてください。
”本当はいいたかったこと”を言葉に出してください。
自分の中にある気持ちを丁寧に感じて、
本当は大切にしたかったこと、
大切にしてほしかったこと、
本当はとっても寂しくて会いたいこと。
本当はわかっていること、会えないって、もうダメだって。
それが悲しいこと。
そして、進もうと諦めなきゃという気持ちがあるということ。
どの気持ちも丁寧に感じて、
言葉に気持ちをのせて話してみてください。
もし、言葉にするのに抵抗があれば、
紙に殴り書きで大丈夫ですので、
自分の気持ちを書いてみて下さい。
書く時のポイントがあります。
「本当はどうしたかったのか。」
「本当はどうしてほしかったのか。」
「本当はどうしたいのか。」
「そういった気持ちを抱えながらも、今乗り越えようとしているあなた自身に対して、どんなことばを掛けたいか。」
一つ一つその時の気持ちを筆に載せて、
考えずに思うままに書いてみて下さい。
書きながらきっとあなたはいろん自分に気づいていくと思います。
もし、嫌な気持ちが前面に出て来たら、
びりびりに紙を途中でも破いて捨てて下さい。
もし、嫌な気持ちが前面に出てこなかったら、
そのまま書き進めて下さい。
そして書いて読み返すと、
一見どろどろしたような自分の気持ちが嫌だと感じる方もいるので、
見ないようにするか、丸めてすてるかをお勧めします。
そして、捨てる時は、そんな気持ちと思いっきりさよならするかのように、
ゴミ箱に勢いよくなげたり、びりびりに破いて捨てることもおすすめです。
きっと少し気持ちが楽になるかと思いますよ。
あなたの少しでも前に進めますように。
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