とあるお魚のお話です。
そのお魚は、
上流から流れてくる生きた小さな魚を食べて生きています。
そして、その小さなお魚が一番流れてくるのは、
やっぱり真ん中です。
左右は、どうしても流木があったり、
岩があったりするので、泳ぎやすい真ん中を、
その小さな魚が通るからです。
ということは、真ん中を泳いでいれば、
その魚は小魚をたくさん食べて成長できるわけですよね。
でも、実はそうじゃないんです。
左右を泳いでいる魚の方が真ん中の魚よりも、
大きく育つんだそうです。
それはなぜだと思いますか?
それは、真ん中で泳ぐとそれだけ食べても、
やっぱりエネルギーがいるからです。
食べても食べても真ん中の流れは早いし、
一生懸命力強く泳がないといけません。
一方左右は流木や岩などの障害物はあるものの、
流れは緩やかです。
その分エネルギーはいらないのです。
だからそんなにいっぱい食べなくても、
結果的に大きくなるのです。
僕たちも魚と同じなんじゃないかなって思います。
一生懸命働くのはいいですが、
やっぱりエネルギーが必要です。
流れが早いから。
そこではやっぱり頑張った分だけ食べるし、
疲れるのです。
でも、ふと左右を見渡せば、
競争の流れじゃなくて、
ゆったりとした流れもあるもんです。
結果的に豊かになるのは流れが緩やかでも、
同じように自分のペースで泳いでいくことかもしれないなって
思います。

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