僕たちは、相談された時についついアドバイスをしがちですが
こうした方が良いよって、相手に伝えたほうが楽なことが多いんです。実は。

「あぁ、きっとこうした方が良いんだよな。」
「そんなことやってるからダメなんだんだよ!こうしないと!」

なんて考えが相談されると出てきがちです。
でも、それをぐっと、ぐぐっとこらえて、
その人が自ら考えて、自分で解決できるようにサポートする方が、
遙かに忍耐力がいるし、その人の自立を促します。

でも、大変なんです。

解決策を例えば相談された側がわかってたとしても、
じゃ~こうしたが方が良いんじゃない。答えはこうだよ。

っていうのは簡単じゃないですか。

でも、それじゃ本当の解決にならんのです。

それは、あなたが辿り着いたからわかるのであって、
そのプロセスにいる人には伝わらなかったり、
余計ないお節介だったりするのです。
(自戒を多分に含めて言っています…(^^;)

ある本で、書いてあったこんな言葉を僕はよく思い出します。

「~ってこういう事ですか?」と答えを求めてきた人に対して。
「ご自分で体験なさって下さい。あなたはまだその問いを経験してないんですから。」

そう、僕たちはついつい答えをすぐに、自分にも”相手にも”出そうとしがちですが、
相手はまだその問いを体験をしている途中だったりもするんです。
つまり、自らの答えをまだ体験していないということです。

そんな時は、本人がその問いを生き、答えを出すプロセスが大事だと僕は思います。
だから、アドバイスをしたい気持ちをぐっとこらえて、信じて待つという選択も、
僕はきっと必要なんじゃないかと思います。

何かをしてあげたいという思いは、
その人は一人じゃ解決できないという思いがちょっとはいっているという事に気づいたこの頃です。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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