「あの時にもっと好きって伝えていたら…。」
「あの時に気づいていたら…。今も…。」
そんな気持ちが湧き上がってくることがあります。

「あの時こうしていれば…」

こころが悔やんで悔やんで、前を向かない。
何であの時に一言「ありがとう」って言えなかったんだろう。

なんであの時に、あんなくだらないことで喧嘩して意地を張ったんだろう…。
なんであの時に…。という後悔はどうしようもなく私たちを苦しめます。

失って初めて分かった大切さ。

後悔には悲しみが伴います。

何であの時こうしなかったんだろう…。こうしたかったな…。
という気持ちは、失って初めて気づく大切さでもあります。

そう、失ってしまったからこそ、その大切さに気づき、
もうそれが戻ってこないからこそ、悲しいのです。

「あぁ、なんでこんなになってしまったんだろう…。」
「もうあの時の関係は戻ってこないんだな…。」
「また笑ったりすることはできないんだな…。」

そんな悲しみが後悔には伴っています。
悲しみは、あなにとってその関係が如何に大切だったかを教えてくれているのですここ。

大切だったからこそ悲しいのです。

もう二度と同じことを繰り返したくない…。

悲しみと同時に、反省も繰り返します。

「なぜあの時に…。」「もっとこうしたらよかったのに…。」

そういった気持ちが湧き上がってきて、
「あ~もうなんであの時、たった一言声を掛けなかったんだ!」
と、あたまをかきむしりたくなるほどの気持ちが湧いてきます。

こころがあなたに反省させているのは、
「もう二度と繰り返してほしくないからです。」
あなたが苦しんで欲しくないからです。
もう同じことを繰り返してほしくなくて、
「その出来事を忘れずに、学んでほしい。」という願いがあります。

後悔は、学ぶため。悲しみは、大切さを感じるため。

そう、「あの時にこうしていれば…。」という後悔は、
もうあんな思いをしてほしくないから、心が心配してくれているのです。

「あの時は自分ができる最善じゃなかったかもしれない。だけど、できることはやった。」
「今は、成長してきっと違う対応ができるから、もう大丈夫だよ。ありがとう。」

と、反省する心に伝えてあげてください。

悲しみは、失ってしまった大切なものを思い出させてくれて、
その失ったものとのつながりを感じて安心してほしい。と願っています。

「そっか、悲しいよね。大好きだったから、大切だったから…。」
「教えてくれてありがとう。一生懸命自分なりにやってきたもんね。」
「去っていくのは、うまくいかなかったのはつらいよね。」
「大丈夫、私は離れていかないから、あなたと一緒にるから。一緒にいるよ。」

と、後悔するこころに伝えてあげてください。

きっと心が落ち着いてくると思います。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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