「人生を見つめるいい機会になった。」人生が僕たちをつついてくる。
そうやって目の前の僕のお父さんくらいの方は、
両手を膝において、姿勢をただし、
まるで企業に面接にでも来たかのような姿勢で、
でも表情はとても晴れやかにそう僕に言った。

人生何が起こるかわからない。
目の前のその方も、自分にはそんなことが降りかかるとは、
そう思っていなかったのに、それは起きてしまった。

仕事を辞めざるをえなく、
病気から普通の生活がなかなか難しくなったのだ。

「人生を見つめる機会」は、大きな出来事があった時が多い。
この方のように、病気になったり。

そして他にも、人生には、仕事をクビになったり、恋人に振られたり、
試験に落っこちたり、試合に負けたり。

そういった大きな出来事があった時が見つめる機会になることが多い。

それは、そういったことが起きると、
半ば強制的に自分の人生と向き合わないといけないからだ。

でも、その大きな出来事の渦中にいると、
もう気持ちもぐちゃぐちゃして、
苦しくて辛い為、それどころじゃないけど、
そうでもしないと、なかなか僕たちは人生で”止まる”ことがない為、
”結果的に”自分の人生を見つめなおすいい機会になることって多い。

「何もアクションを起こさなければ、”人生”が僕たちをつついてくる。」

ある本にこんなことが書いてあった。
(ただ、つついてくるというより、ずっと気づかなければ人生が僕たちにぶつかってきますが…。)

きっとその方も、人生つつかれたんだと僕は思うのです。

「ねぇ、その働き方じゃダメだよ。」って。
人生につつかれたのです。

そして、この人生につつかれる時って、
「その生き方だときっとこの先苦しいよ。」って、
「もっと違う生き方があるんじゃないの。」って、
そう言われている。

と僕は感じます。

人生につつかれた時に、
僕はその方のように、初心に帰って、背筋をピンとして、
凛として生きたいものですね。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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