ども!西船橋カウンセリングルーム こころ音野川です。

今日のテーマは

「人の心は不安定だから、安定したがるのね。」です。

 

すべての物事に意味はある。

ってあなたは思いますか?

ちなみに、僕はすべての出来事に意味なんてないと、
そう考えてみます。

意味を持たせるのは、人だけです。

他の動物は意味づけなんてしません。
脳の働きの違いがあるのはもちろんありますが。

でも、人間だけです。意味づけなんてことをするのは。

そう考えると不思議じゃないですか。

なぜ意味づけをしたがるかというと、
人の心は不安定だからです。

だから常に安定したがるんです。

だから答えを欲しがるのです。
答えをもらうと安定するからです。

あ、そういう事だったんだって。

逆に答えがないと、考え続けないといけないので、
それだけへんな話負担がかかるのです。
自分のこころにです。

そして、そもそも答えが出てないと気持ち悪いじゃないですか。

仕事においては、原因をさがして、次のミスを防ぐことが大切。
だから、原因を探して、次の対処を考えます。

人の学習のプロセスも同じ部分があります。

失敗をすると、次はその失敗をしない為に、
次の対策を考える、原因を考える、それに対処する。

そうやって何事も学習していくのです。

こういうプロセスを学んできましたから、
何をするのにも、やっぱり原因をさがしたりする癖がついています。

そして、気持ちに対しては、意味づけを行います。

何かがあると、怒っているのは、あいつがこんなことをいったからだ!
悲しいのは、あの人にこんなことを言われたからだ。
嬉しいのは、この人が一緒にいるからだ。
こんなにいらいらしているのも、あの人がわるいからだ。

といったように、気持が起きた理由を探すようになります。

何か気持ちが湧くと、その気持ちに対して何かしらの
意味をつけたくなるのです。

でも、これっていけない事なの?

と、思うあなた。
いけないことじゃなくて、ごく自然なことなので、安心してください。

まとめますと、
僕たちは出来事の原因を探す癖があります。
そして、気持に意味づけをする癖があります。

問題となってくるのは、ここからです。

僕たち人間の行動(気持ちを含む)には意味があります。

でも、その結果として起こる出来事には必ずしも意味はありません。

ここを間違えると、
生きるのが苦しくなってくることがあります。

僕は以前にお付き合いしていた人と別れて、
どうしようもなく苦しくなって、カウンセリングを受けたことがあります。

そこで言われたことは、かなり端折りますが、
「その彼女は、大切なことをあたなに教える為に、本当はやりたくないけれど、嫌な役割を引き受けて、今回の事がおこった。」

というような内容でした。

誰かと別れた時に、積極的にそのことに対して意味をつけてくる人がいます。
もちろん優しさからです。早く元気になって欲しいから。

「よかったじゃない別れて、別れたから一人の時間を楽しめるじゃない。」
「別れてくれたから、もうあの苦しみからは解放されるじゃない。」
「別れたから、今の彼と会えたんだよね。」

などなど、”出来事”に対していろんな意味づけを人はします。

でも、繰り返しますが”出来事自体に”いみなんてありません。

ただ、出来事はおこっているわけです。

もし、出来事に意味があるとしたら、決めていいのは”あなた”だけです。
そんなに苦しい出来事も、そんな悲しい出来事も、
別れてしまったという出来事も、振られてしまったという出来事も、

その出来事には意味ありません。

他の人が優しさから言ってくれる”意味づけ”にも、意味はありません。

意味を持たせることができるのは、あなただけなのですよ。

どんな意味を選んでもいいですが、
どうせならあなたに力を与えてくれる意味を選んで下さい。

そして、時に意味を選ばない。

つまり、意味をつけないこともまた大切なんですよ。
「何か意味があるはずだ!」って必死になって探すものじゃないじゃないですかね。

そして、そもそも人はあなたの”意味”の為に存在しているわけじゃないんですからね。
それはあなたも一緒でしょ。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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