僕たちは認めてほしい。認めたいのに認めたくない。
だけど、それにあんまり気づいていなかったり、認めたくなくてもがいてもいる。
そんな不思議な生物なのです。

みんな認めてほしいんだよ。
でもね、それにあんまり気づいていないんだよ。

「なんでそんなに自分勝手なの?」って言われて傷つくことも、
やっぱり認めてほしいからなんだよ。

だってきっとこう言いたいでしょ?
「自分勝手じゃなくて、私は本当はこういう想いでやってたの。」って。
自分は自分勝手じゃないって、相手にわかって欲しいんだ。
自分勝手じゃなくって、こういう”想い”でやったんだってわかって欲しいんだ。

だから、撤回もしたくなって、時に怒りが湧きがる。
そして、時にそんなふうに思われているとは思っていなくて、
傷つくんだ。きちんと”想い”が伝わっていると思っていたから傷つくんだよ。

そもそも、認めてほしい気持ちがなければ、
あんまり傷つかないんだけど、それはちょっと難しい。

そしてね、この認めてほしい気持ちでちょっと面白いのは、
この認めてほしい気持ちは、
仕事ができた!ってことを認めてほしいわけでも、
かっこいい!ってことを認めてほしいわけでも、
大学に受かった!ってことを認めてほしいわけでも、
資格を沢山持っていてすごい!ってことを認めてほしいわけでもないってことなのですよ。

人が認めてほしいのは、能力や行動でも、お金があるというそういう表面的なものではなくて、
”私そのもの”を認めてほしい。つまり、私をしっかりと見てほしいってことなのです。

根底には、私というものをみんな大事にされたいってことなのです。

でも、人間関係になると、みんながみんな互いに主張しちゃうからうまくいかないってこと沢山あるのです。
ここがちょっと不思議な所で、ちょっぴり面白いところ。

「せっかく私がやったのに!」
「私だって本当はこうしたかった!」

ってお互いに分かって欲しい気持ちが出てきちゃって、
喧嘩しちゃう。

僕もあなたも、多くの人は大切にされたいと思っているのに、
お互いに大切にしないことって多くあって、
それが何とも不思議で、矛盾しているなって、時々思うこの頃です。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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