おはようございます!野川です。
今日は、横浜で、講義です。
今日は傾聴という相手の話をこころを込めて聞く、
トレーニングの日です。
そして、4日間コースの最終日。
あっという間の4日間で、
今日はちょっと寂しくも感じる一日です。
今日も張り切っていってきます。
それでは、今日のセラピーはこちら!
過去は変えられないが、癒せる。
小さい頃、
自分ではどうにでもできないことが起こる。
言葉の暴力や、
大人から嫌がらせを受け、
苦い体験をする。
それは、
自分ではどうしようもないことなのだが、
子供はそうは考えない。
小さい頃はそうは考えないのだ。
そういうことを受けるのは、
私が悪いからなのだ。
私が原因なのだと、
そう捉えるのだ。
そして大人になるとふと気づく、
やっぱり私のせいじゃなかったんだ。
って。
でも、それに気づけても、
心の傷が癒えないことがある。
もう既についた心の傷は、
体に染み渡り、
自分に自信が持てなかったり、
怒りに触れると恐怖を過度に感じてしまう。
頭ではどうしようもなかったと、
そうわかっていても心が反応してしまうのだ。
そんな方を目の前にすると、
なんとも言えない気持ちになる。
大変だったねと、
よく一人で耐えてきたねって、
言いたくなってしまう。
そんな言葉をぐっと我慢して、
そのビクッと反応してしまう自分に、
あぁやっぱり私はダメなんだと、
そう感じる自分に取り組んでもらう。
その感覚を頼りに、
思い出してもらう。
小さい頃、
一生懸命にやっていた自分を。
けど、どうにもならず、
一人泣いていた自分を思い出してもらう。
その為に、
1脚の椅子を用意し、
目の前に置いてもらう。
そして、昔の小さい頃の自分をイメージし、
座らせる。
「どのように見えますか?」
とたずねると、
「膝を抱えてうつむいて泣いています。」
「かわいそう…。」
ともう一人の自分を見て言葉にする。
その目には涙が浮かんでいる。
そして、ふとこう呟いた。
「抱きしめてあげたい…。」
それを聞いて僕は、
「この方は大丈夫だ。」
と安心すると共に、
もう昔の自分を愛を持って受け入れる準備ができているのだなと、
そう感じたのだ。
僕たちは、昔の自分を愛せない時や、
受け入れられない時がある。
もちろん、そういう時が人生には
どうしても必要で大切だ。
そしてね、時期が来たら、
そんな自分を受け入れられる時が来る。
それは過去を、自分を、
今を乗り越えようとする気持ちが湧いて来た時だ。
そんな気持ちが湧いて来た時は、
自分の内面を丁寧に見るタイミングなのだ。
そう、その方もそんなタイミングだったのだ。
だから、僕はこう伝えたのだ。
「イメージの中でいいので、
ギュッと抱きしめてあげて下さい。
きっと一人で寂しかったし、
とっても悲しかったでしょうから。」
と。
そして、たくさんのねぎらいの言葉を。
過去は変えられない。
それも間違いない。
過去はやり直せない。
それも間違いない。
ただ、過去がどうであれ、
今その過去を癒すことは出来る。
心の中で大事にすることは出来るのだ。
事実は変わらない。
出来事も変わらない。
だけど、その時の思いを、
その時の自分を今から大事にすることは、
いつだって出来るのだ。
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