鵜呑みにせず、心の声を信じる。

鵜呑みにしないで心の声を信じる。

僕たちは、人から何かひどいことや怖いことを言われたときに、
鵜呑みにする傾向があります。

「お前は、幸せになれない!」とか、

「いつまでたってもダメなんだから!」とか、

「生きる資格なんてない。」といった酷いことまで言われることもあります。

 

そういった言葉を繰り返されると、

その言葉を気付かぬうちに「鵜呑み」にしてしまうことがあります。

鵜呑みとは?

この「鵜呑み」とは、ゲシュタルト療法というセラピーの用語で、

親や他社の言葉をそのまま信じて、飲み込んでしまう(考えとして取り入れてしまう。)

ことを言います。

 

先程あげたような言葉から、

「お前はいつも失敗する。」

「お母さんの子だから、あなたは○○なんだから!」

「○○とはこういうものである。(というかくある理論)」

といったものまで幅広くあります。

 

この鵜呑みは、生きていく上で役に立ちますが、

そのままでうまくいかないこともあります。
(人は優しいものなんだよ。といったプラスのものであれば問題無いケースが多いのですが。)

それは、気づかぬうちに取り入れた声が自分の声だと勘違いしてしまい、

やっぱり自分は幸せになれないんだ。

いつまでもダメなんだ。

という声に圧倒されてしまうことがあるからです。

 

カウンセリングをしていても、

この鵜呑みをしている方が中にはいらっしゃいます。

自分の心の声を聴くトレーニング

そんな時は、その声に反論するトレーニングをしてもらったり、

その声にかき消されて、小さいけれど実は心の奥にあった、

「いや、そんなことはない。私だって幸せになりたい。」

という“自分の声”を聞くトレーニングが大切です。

 

心の中には、鵜呑みにした声と、そんなことはないと可能性を信じる声が同居していますから、

その可能性を信じる方の声を聴くようにトレーニングをするのです。

 

とはいえ、なかなかその可能性を信じることは難しいと感じるかもしれません。

ただこれは心の癖ですので、練習が必要なのです。

自分の本当の声を聴く為にも。

 

以前にカウンセリングした方は、

「あんたは幸せになれない!」と言われていました。

その方に、その言葉に反論する練習をしてもらいました。

 

すると、こんな言葉が出てきました。

「私にだって、幸せになる権利はある。」

「こんなに一生懸命に生きているのだから、幸せになれる。」

「あなたと私は違う人間だ。」

「幸せになれない根拠何て何にもない。」

「私といて幸せだって言ってくれる人もいる。」

といった言葉です。

 

これは全て自分を応援する声です。

 

あなたは幸せになれる!って、

そう応援してくれているのですから。

 

そんな大切な言葉を見つけてもらい、

そして受け止めてもらうトレーニングをしていくことで、

少しずつ鵜呑みにした声を身体から出していく。

そして、時にその人との境界線を引いてみる。

 

そんなことも自分のことを大切にする為に必要なのです。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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