後悔について。

後悔について。

「後悔先に立たず」

という言葉があるように、

後悔は今することが出来ず、

悲しいですが出来事が終わった後からしかできません。

 

後悔には、「なんであんなことをしてしまったんだろう…。」

という反省の気持ちと、

失って初めて気づいた悲しみがあります。

「こんなにも大事だったのに…。」

といった悲しみです。

 

だからこそ、大事に出来なかったことを悔やみ、

反省し、後悔となって私たちを襲ってくるのです。

 

カウンセリングをしていると、

この後悔の波にさらわれて、

そこから抜け出れない方もやっぱりいらっしゃいます。

 

後悔は、悪いことではないけれど、

しすぎると苦しいものです。

 

後悔の強さは、その大切にしていた思いの強さです。

思いが強ければ強いほど、

本当は今ごろこうだったのに、

こうしてあげたかったのに。

という大切な思いが出てくるのです。

 

それがあまりに大切だから、

心が「反省」を繰り返すのです。

「その大切な思い」を今度は大切にできるように。

そしてしっかり学べとばかりに、記憶を蘇らせるのです。

 

確かに大切にできなかったかもしれない。

でもその裏には自分にとってこんなに大事だったんだと感じることが出来れば、

心は少し落ち着いてきます。

 

そして、確かに「こうしてあげたい。」ことが出来なかったかもしれない。

でも、だからといってこうしてあげたかったというあなたの思いに蓋をして、

そんなこと考えてもしょうがないとあきらめては、

ちょっぴり悲しいじゃないですか。

 

不器用で大切に出来なかったかもしれないけれど、

それほど大切にしてあげたい、こうしてあげたいという気持ちを

今感じてもいいじゃないですか。

 

気持は我慢しても終わらないのです。

気持は感じることで解消していくのです。

 

それほど大事だったと、

そんな思いがあったと感じることが出来れば、

少しずつ思いは終わりを迎えていきます。

 

だから正直にその気持ちを感じよう。

 

そして、それが出来なかった自分の悲しみに気づこう。

その悲しみを感じ、ねぎらおう。

出来なくってとっても悲しかったのだから。

 

そして、思い出を沢山思い出していつか心のアルバムにしまおう。

いつでも大切に思い出せるように。

 

諦めさせる心が出て来たら、

思い出してショックを受けないように、

前を向けるようにしてくれるそんなやさしさに気づこう。

 

その心はあなたに顔を上げてほしいんだ。

その思いやりを感じよう。

 

今ならこうできるとそう感じたら、

それも大切にしよう。

悔やむことで学んだ大切なことだから、

それも大切にしよう。

 

今はもう表現できないかもしれない。

だけれどそれも大切にしよう。

 

大切に出来ない時は、

諦めさせる心が出てきている。

「どうせ無理でしょ。」って。

だからその気持ちも感じ、大切にしよう。

 

どの気持ちも大切に感じよう。

どれもやっぱり僕たちの為に動いてくれているのだから。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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