沢山頑張ってきた人に対して、

僕はたまにこんな言葉を掛けます。

「自分に優しくしていきましょうね。」って。

でも、大体こう言われます。

「どうやったらいいかわからないです。」って。

そして僕はこう思う。

「そりゃそうだよね。」って。

だから僕はこう言う。

「分からなくて当然ですよ。だからこそ今から一緒にそのやり方を身につけていきましょ。」って。

自分に優しくする。

一見すると簡単そうなのに、

そのやり方が分からない。

僕はそんな方を思うと、

なんだか悲しくなる。

同情しているわけではなく、

憐れんでいるわけでも決してない。

だけどなんだか悲しなる。

ただ自分に優しくするだけなんだよ?

あたまを撫でてあげるだけでもいい。

いつもよりちょっと美味しいものを食べさせてあげるだけでもいい。

何かをさせてあげられなかった自分に対して、

ごめんねって謝ってあげるだけでもいい。

心の叫びが聞こえなくっても、

心に耳を傾けてあげるだけでもいい。

逃げたい時に逃げさせてあげてもいい。

勇気を持って今日はちょっと食器の片付けお願いしていい?

って言うだけでもいい。

たとえ言えなくても、言おうとした勇気をもった自分を感じるだけでも

それは自分に対する優しさなんだ。

でも僕たちは時に、自分に厳しくしすぎで、

そして自分を裁きすぎなのだ。

自分に優しくしよう。

甘やかすのではなく、

優しくそっと小さい子供に触れるように、

優しく自分の心に触れてあげよう。

優しさと甘やかす違いが分からなければ、

これを一つの基準にしてみよう。

あなたが優しさい心を持って何かをする時、

気持ちがちょっぴりほっこりして温かくなり、

将来それが自分の心に力を与えてくれる。

一方で甘やかすことは、一見優しくするようだけれど、

食べたいものをずっと食べさせてあげるようなものです。

本当は、ダメだって分かっているのに、

したいことだけをさせてあげて、

一時的には満たされるけれど、

ゆくゆくは自分の心から力を奪ってしまう。

でもきっと最初はわからないね。

だから今から出来ることを、

何でもいいから本当に小さなことでいいからやってみよう。

もし、自分に優しさを向けるのが今難しいのなら、

誰かに優しさを向けてみよう。

自己満でもいいさ、

偽善でもいいさ、

一日一善。

そんな言葉を信じて、

誰かに優しさを向けてみよう。

きっと心がほっこりするはずだよ。

そこから始めてみよう。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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