本当の私という偽物に騙されない。

どこまで変わったら自分にokを出せるのか。

どこまでの変化なら、変化と僕たちはみなすのだろうか?

 

ふとそんなことを考える時がある。

 

カウンセラーの僕から見れば、十二分に変化している。

でもクライアントは、そうは受け取らない。

 

そんなことは間々ある。

 

僕たちはどうやらほんのちょっとの変化だと満足しないようだ。

 

例えば、うつ病になったとして、

朝起きられる一日あっただけでも変化だが、

僕たちは「たった一日。」と捉える。

 

朝起きられたことを変化と呼ぶには、

1週間続けることや、

ずっと起きられるようにならないといけない。

なんてこともある。

 

でも、それは僕にとったらかなり大きな変化だ。

 

でもでも、

それでもクライアントにとったら、

それはそんなに大きくない「変わったこと。」になってしまう。

そんなことがある。

 

僕たちは、大きな変化を求めすぎる傾向があるんじゃないだろうか。

 

だから変わっていることが、変わってないことと同等に扱われ、

それは「変化」とみなされない。

 

でもそれはちょっと勿体ないんじゃないかと僕は思うのだ。

 

だって僕たちは日々何かしら変わっているのだから。

 

だからどんな些細なことでも、

どんなに小さいことでも、

その小さな変化にオッケーを出そう。

 

例えば、

電車で今日はちょっと違う車両に乗ってみようと思って乗ったな。

いつも聞いている好きな曲じゃなく、今日は落ち着いた曲を聞きたいな。

あ、今日はちょっといつもと違う道で帰ろう。

あ、今日もいい天気だな。

ちょっと贅沢して美味しいもの食べよう。

あ、今日は~さんと会いたいな。

 

当たり前だけど、

僕たちの心は絶えず変化している。

 

その変わりゆく変化を今日は楽しんでみよう。

 

そして、1mmでも変化できたことを、

受け止めてあげよう。

 

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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