よくうつ病の人は、休むことが大切と聞きますよね。

でも、休むだけだとなかなか上手くいかないことも多いのです。

それはなぜかというと、

そもそも「休む」ということは何の為なのか?

ということを考えて頂くと分かり易いかなと思います。

休むということは、回復する為ですよね。

何を回復するかというと、

例えば体力だったり気力だったり、

怪我をしたら安静にして、

怪我を治すだったりですよね。

このように休むのは、回復する為なのです。

この回復する為に僕たちは、

病院に行って治療を受けたり、

寝るという行動を通して、

体力を回復したり、

旅行へ行くというこれまた行動を通して、

気力を回復したり、

友だちと飲みに行って話すという行動を通して、

心理的エネルギーをチャージしたり、

不満を解消したり。

このように回復する為に、

僕たちは”何か”をしているわけです。

この回復する為に”何を”するのか?

という視点がとても大切なのです。

これは、うつ病の人に限らず僕たち自身にも当てはまります。

ただ休むのではなく、僕たちは何かを回復する必要がある時があるのです。

例えば、人に気遣いすぎて疲れた人は、

その心理的疲れを回復し、

自分の気持を優先する権利を回復する必要があるかもしれません。

誰かに酷いことを言われて傷ついた人は、

自分のその気持ちを癒し、

心を回復する必要があるかもしれません。

自分の意見を上手く表現できない方は、

きちんと自分の意見を伝えることが出来るように回復する必要があるかもしれません。

怒りがなかなかおさまらない方は、

自分の気持を表現することで、

その怒りのエネルギーを外へと出してあげることで、

自分の心の状態を回復することが必要かもしれません。

誰かをどうしても信じられない時は、

例えば犬や猫ちゃんなどの動物から信頼し始めることが、

回復へとつながるかもしれません。

一人で孤独であれば、

誰かと繋がっていた時を思い出すことが役立つかもしれませんし、

自然との繋がりや、何か芸術作品との繋がりや、

そういった少しでも自分との繋がりを感じるものに触れることが、

回復への一歩になるかもしれません。

このように休むにも、

何を回復させる必要があるのかな?

という視点がとても大切なのです。

休むというこは、何かしら消耗したり、ダメージを負ってしまったということ。

それは、つまりそれほどまでに頑張れたあなたがそこにいるということです。

その自分と、ほんの少し一緒にいて、

ほんの少し、そんな自分を認めてあげて、

ほんの少し、そんな自分を見つめてあげる。

それが回復への一歩なんじゃないかなって、

僕は思うのです。

僕たちは、心のどこかで知っているのです。

何が今必要なのかって。

何が心を豊かにするのかということを。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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