「共感すべきは、相手の苦しみだけじゃなく、

関わる自分の苦しみも両方あると、

その思いやりを今自分に向けている感覚を覚えておいてください。」

これはカウンセリングを受けた際の最後の場面で先生から言われた言葉です。

確かに僕たちの目の前にいる人がきっと一番苦しい。

だけど、僕たち関わる援助者もまた苦しみを抱えていることがある。

僕たちも人間だ。

共感する対象は相手だけじゃなくて、

自分の中にある沢山の気持ちもだ。
そうだ。

そうだよな…。
そんなことを胸のあたりに感じる温かさと共に、

心に少しずつ刻んだのでした。

目の前の人の苦しみに触れる時、

そこに自分の苦しみが生まれることがある。
助けられない苦しみ。

寄り添いきれない無力感・自責。

イライラしてしまう自分。

もっとうまく関われたはずという後悔や悔しさ、

そしてふがいなさ。

相手に対する申し訳なさ。
誰かと接する。

誰かを支援するということは、

きっとそういう気持ちとずっと付き合っていくことなのではと思う。

 

だからこそ、

時にそんな自分の苦しみにも、

共感をしながら僕たちは生きていくことが大切なのだと、

改めて感じたのでした。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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