ども。西船橋 カウンセリングルーム こころ音 野川です。

大切な人に振られ時、
誰かに傷つけられたとき、
もう本当に心が苦しくて、悲しくなる時があります。

そして、そんな姿を見ている友人や家族を見ると、
どうにかしてあげたくなります。

当たり前ですね、親しい人や大切な人が苦しんでいる姿や悲しんでいる姿は見たくない。
それが心情というものですからね。

そういう姿をみるとついつい「いつまでも悲しんでないで、前を向かないと。」
「強くならないと・・・。」と、そんな言葉を掛けたくなります。

現に僕も何度もかけてきた言葉です。

ただ、悲しみの中にいる人にとっては、その言葉は酷なのです。
そして、そういう言葉を掛けるのは実は相手の為ではなくて、
自分の気持ちに蓋をしたいという気持ちからかもしれない。

どういうことかというと、相手の悲しみに触れる時、
相手が深い深い悲しみや苦しみを感じていると、
傍にいる人も、その悲しみや苦しみが伝わってきて、
身体反応が出る時があります。

なんだか苦しいとか、どうにかしてあげなくてはと思ったり、
自分の悲しみを思い出して、目の前の人に重ね、悲しくなってくる。
その苦しみを聞いて、自分の苦しみが蘇ってくる。
そんなことってありませんか?

すると、その気持ちが苦しいから、悲しいから、
知らず知らずのうちに、目の前の人の悲しみよりも、
自分の悲しみや苦しさに蓋をするように、
「いつまでもくよくよしてないで、外に行こう!」

という言葉が出てくる時があります。
それって、やさしさでも強さでもなく、
自分が相手の悲しみや苦しみを見ていられないということ
自分の気持ちに蓋をしたいからということ
悲しみや苦しみにただじっと寄り添う自信がない。

という場合も多くあると思うのです。
悲しみは感じる事で、苦しいけれど、その悲しみの中にある大切な気持ちに気づきます。

一時的に見ないようにさせることは、気持に蓋をすることに時になります。
ふたをしたら、どんどん悲しみが気づかぬうちにたまって、
自分では処理できないほどになる事もあります。

いつ前を向くかなんていうことは、本人にしかわかりません。
ただ、一つだけ分かることは、悲しみにはそっと隣にいてあげることです。

一緒に泣いてあげたり、
ただ、じっと傍にいてあげること。

そんな人でありたいなと思う、この頃ですな。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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