大切な人が離れていったり、

亡くなるというのは、とても…、とてもショックです。

 

その大切な人との繋がりがなくなってしまうんですから。

その大切な人との一緒に過ごしてきた私も、

もうそこにはいないんですから。

もっと一緒に笑いたかった、

いつまでもそっと触れていたかったそんな人がいなくなって、

これからの期待も消えてしまうんですから。

そして、あなたと一緒にいる私、

二人で一人だとお互いを思いやり、

どこか離れていてもその存在を感じ、

安心してていた大切な人が、もういないんです。

 

それは、私の一部を失ってしまったと同じこと。

 

それほどに大きな出来事なんです。

それで体がそんな緊急事態を察知して、

涙を流させてくれたり、

もうこれ以上傷つかないように、

気持ちを感じないようにしてくれたり、

ふとした瞬間に思い出させるのも、

楽しかった瞬間を思い出して欲しいわけではなく、

そういった豊かな瞬間を通して得てきて、

安らぎや繋がりをまた感じて、

早く穏やかになって欲しいからです。

 

すべては、あなたの為に動いていることであって、

心は不器用です。

 

そして、その深い悲しみを乗り越えていくということは、

もう隣のその大切な人がいない世界を歩んでいくことでもあって、

心の中でも、その人といた私はいなく、

新たな自分を少しずつ受け入れ、

形づくりながら歩んでいくことでもあります。

現実も、心も新たな自分で再出発です。

 

その一歩を受け入れ、進むのは怖く、

受け入れがたいこともあったり、

どんな人生が待っているのか、

支えを失ったかのようか世界で、

どうやって生きけるだろう…。

そんな恐さもあって、

その新たな一歩を踏み出すのは勇気がいります。

 

だから、勇気が出るまでじっくりと時間をかけて下さいね。

それまで待たずに、

進もうとする気持ちを大切にしてもいい。

でもそんな勇気ない。でもいい。

進むことが全てじゃない。

だから、あなたのペースで、

新しい自分と出会っていって下さい。

 

その自分はいつだってあなたを待っていますよきっと。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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