失恋による過食・拒食

失恋にしてしまったことによって、
そのストレスに耐え切れずに、
過食にはしってしまったり、
何にも食べなくなってしまったり…。

そんなことが起きることがあります。

カウンセリングをしていて、
たまにそういう方がいらっしゃるのです。

過食や拒食は、心理学では「摂食障害」といって、
思春期~青年期の女性に多いですが、
もちろん成人したあとの女性や男性にもみらえることがあります。

そもそも、この摂食障害は、社会的に「美」の象徴が「細い」ことと結びついていたり、
太っている人に社会的に良いイメージがついていないことや、
女性が働ける環境になってきてはいますが、
やはり希望が見えてきた分、現実とのギャップがあり、
そういったストレス要因が関係していると言われています。

そして、ダイエットや心理的ストレス・環境の変化がそのキッカケとなり、
摂食障害を引き起こすことがあると言われているのです。

「失恋」は極度の心理的ストレスとなる為、
それを軽減しようと食べ過ぎたり、
逆に食欲がわかなかったりするのです。

失恋による過食や拒食

ただ、失恋による過食や拒食は、
誰にでも起こり得る一時的なものが多いのです。

急なストレスがかかった時に、
食べる事で紛らわしたり、
逆に失恋で食べ物が喉も通らない。
といったことも多い為、
もし、あなたが今そういった状況であれば、
過食症なのかな?拒食症なのかな?と不安になる必要はありませんよ。

心が「一時的に」ストレスに耐える為に、
食べたり、食べなくなったりをさせているある種の心の防衛反応だからです。

とはいえ、例えば3週間以上も続いているといった場合は、
自然とそういう行動が減って来ないかもしれませんので、
専門家にご相談下さいね。

まずは、大変なことがあった自分をいたわろう。

過食や拒食の原因は、
・社会的なものも関係している。
・心理的なストレスが関係している。
・家族関係が関係している。
・自尊心が関係している。
といったように、様々なことが言われています。

インターネットでも調べれば、「原因」とされるものは沢山出てきますので、
もし原因を知りたいと思ったら調べてみて下さいね。

さて、原因とされるものって沢山あるのですが、
結局はどんなことが原因だったとしても、
「あなたが辛さや心理的な痛みを抱えている。」ということにかわりはありません。

失恋による過食や拒食で相談に来る方はこのルームにはほとんどいませんし、
摂食障害のカウンセリングを行っているわけではありませんが、
たまに「全然食べ物が喉を今も通らない…。」といった方がいらっしゃいます。

そう語る表情は、とっても悲しそうに見えるのです。

そういった目の前の方を見る度に思うのです。
食べれないことが問題ではなくて、
食べ過ぎることが問題でもなくて、
一番大事なのは、
そうすることでしかストレスに対処する術を知らなかった
不器用な方が目の前にいるということで、
その方の「気持ち」を理解すること。

これが一番大切なんじゃないかなと思います。

そして、そんなになりながらも、
相談しようと思って、
乗り越えようと思って一生懸命に、
フラフラになりながらも足を運ぶことが出来た「あなた自身」を労わってあげること。
そこから始めることがとっても大切なんじゃないかなって思います。

きっとあなただって、
食べたくて食べているわけでもなくて、
吐きたくて吐いているわけでもなくて、
そうでもしないと「今」は自分を保てないから、
だからきっとそうしているんだと思うのです。

そして、あなた自身もこころのどこかできっとわかっていましたよね。
「このままじゃダメだ」って。

それはあなたの心の叫びであり、希望です。
こころがあなたを心配してくれているのです。

そんな希望の声を、こころの声を聞いて、
前を向こうと思って踏み出した一歩を、
どうか大切にしてほしいと、
失恋で思いがけずストレスを抱えてしまった目の前の人をみて、
そう思うのです。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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