ども!西船橋 カウンセリングルームこころ音 野川です。

今日のテーマは「悲しみ」です。

例えば、恋人に振られて悲しい、
試験に落ちて悲しい、
身近な人がなくなって悲しくて、どうしようもない時が人にはあります。

悲しみは生きていく上では避けて通れません。

悲しみは、
こうして欲しいと、そういう自分の期待から外れてそれがどうやっても取り戻せない時に生まれます。
つまり、ある物事に対して、こうして欲しいという気持ちがあって、それが期待通りじゃなくて、もうその期待が取り戻せなくて、悲しいのです。

振られた時もそうです。

あの人は私の事をずっと好きでいてくれるという期待があったり、
ずっと一緒にいるという期待があったけれど、振られてしまって、実はあの人は違ったんだと、自分の期待から多く期外れ、その自分が期待していた相手の気持ちが取り戻せないと、もうあの人は戻らないと、そうわかっているから悲しいのです。

■悲しみ、悲しみを乗り越えていく方法

Ⅰ・・・思いっきり泣く事(気持ちを吐き出す)

気持ちを止めないで、心ゆくまで泣く事です。
何がそんなに悲しかったのか、何がそんなに苦しいのか、
本当はどうしたかったのか、どんな未来を期待して、どうしたかったのか、手にしたかったもの、それがこぼれてしまったこと、

それを言葉に出す事です。

一人では、なかなか難しいですが、誰からあなたに寄り添ってくる方に、その悲しさを聞いてもらってください。それがまず第一歩です。

溜まってる気持ちは、抑えずにまずは出すことが大切なんです。
ついつい、前を向かなくちゃって思いがちですが、

前を向くのは、十分悲しんでからです。悲しんでもいい時期が人生にはあるんです。

何でも前を向けばいいわけじゃないんです。

Ⅱ・・・取り戻せない寂しさを癒す。

悲しみが強く出てくると、その失ってしまった、取り戻せないものとのつながりを求める気持ちが出てきます。

それが寂しさです。

「あ~、もうあの時のように戻れないんだな・・・。」
そうわかっていながらも、つながりを求める気持ちが出てきます。

これを癒すには少し時間がかかります。

ある人は寂しさを振り払うように、働き、
また、ある人は寂しさから、誰でもいいから別の人と一緒にいたいと思い、
取り戻せないとわかっていても、思い出に浸る人もいます。

って、偉そうなこと書いてますが、僕は全部経験しました(^^;

別にこれらがいけない訳じゃありません。
人には自分ではどうしようもない時があるからです。

だれもあなたを責めません。

ただね、そんな悲しさや寂しさもずっと持っているわけにはいきませんよね。
一通り、悲しみを出したら、残ったその寂しさを癒す必要があります。
どうやって癒していくかというと、その寂しさがあなたに叫んでいることを聞く事です。

気持というのは、あなたに何かを教えてくれています。

それを聞く耳を持つという事です。
どうしてそんなに寂しいんですか?
何がそんなに悲しかったんですか?

本当はどうしたかった?
どうして欲しかった?
それはなぜでしょうか?

そういった自分が本当は大事にしたかった気持ちに気づいていくこと。

寂しさの中にある愛に気づいていくことです。
寂しさや悲しさは、失われてしまったけれど自分が本当に大切にしたかったことを教えてくれます。

Ⅲ・・・悲しみを受け入れる、悲しみと別れる。

沢山悲しみ、寂しさを受け入れ、寂しさの中の愛に気づいたら、

その悲しさを受け入れるか、
悲しさと別れを告げるか

この二つに一つです。

悲しみは、もう取り戻せないとわかっているからこそ生じます。
だから、もう取り戻せないということを受け入れるか、

その悲しさを乗り越えて、もう取り戻せないんだから、忘れるわけではないけれど、前に進むという悲しみから卒業をすると決めるかです。
これには、あなたの意志が大切です。

こればっかりは、カウンラーがどうこうしようがありません。

あなた自身で決めてもらうしかないのです。
だから、時にこういった場面に立ち会うとみている僕も苦しくなる事があります。

でも、目の前にいる方が決めていくしかないのです。
決めないで、悲しむことを選ぶのも良し、卒業することを選ぶのもまた良しです。

このように、悲しみを乗り越えていくには3つの段階がありますが、
悲しみの中には怒りがあったり、失望があったり、いろんな気持ちが混じっています。

一筋縄ではいかないけれど、悲しさは、あなたに、あなたが本当は何を大切にしたかったのかを教えてくれます。
そして、悲しみは、あなたに何が必要で、何が必要じゃないかも教えてくれています。

泣いて、沢山泣いて、その涙から、その胸の苦しさから、何をあなたが本当に大切にしたかったのかを感じてみてください。
最後に、あなたが今、悲しみくれて、寂しさに飲み込まれ、胸の痛みに襲われているかもしれませんし、

もしかしたら、いっぱい泣いて、いっぱい悲しんで、寂しくて、でも前に進むことを決めたのかもしれません。
いずれにせよ、思いっきり泣きたいときは、泣いてください。

泣けるときにたくさん泣いてください。悲しむことは悪い事ではありません。

それでも苦くて、どうしようもない時は、いつでもお話聞きます。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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