何が僕たちに力を与えてくれて、

何が僕たちの力を奪うだろう?

 

この世の中にはいろんなことが起こるし、

色んなことがある。

 

「あなたはこの仕事が向いているよ!」

「すごいねよくできたね!」

そんな言葉を掛けられる日もある。

そんな日は、そんな言葉たちが小さな追い風となって

 

僕たちの背中を押してくれる。

 

そして、そんな小さな追い風を集めて、

僕たちは今を生きている。

 

 

小さい頃に親や友人や先生や、身近な人に褒められて得意げになったあの日。

自分にはそれをする力が、何かを成し遂げる力があるんだ。

そう感じたあの日。

 

僕たちは、この世界で何か出来ることがあるんだと、

そう確信したあの日。

 

それは僕たちに間違いなく力をくれたんだ。

だってそんな追い風を集めていって、いしかそれが大きな風となって、

僕たちの行く道を後押ししてくれて、今の仕事へと就いた人もいる位なんだから。

 

誰もが風を受けているし、

受けてきているんだよ。

 

小さい頃に温かな風を。

その頬に、

その体に、

その全身で。

 

僕たちはそれがたまらなく嬉しく、

誇りに感じたんだ。

 

でも大人になっていくと、

僕たちは冷たい風にさらされる。

 

誰も温かさを向けてもくれない。

僕たちが受けてきたその大切な温かな風を、

「生暖かい」と表現する人もいる。

 

その風を凶器にして振りかざしてくる人もいる。

傷つけてくる人もいる。

 

でも、そんな人を信じちゃダメだ。

 

力をくれた言葉を、人を、繋がりを、

愛情を、優しさを、思いやりを、

自らの中に湧き上がってきたその気持ちをないがしろにしてはダメだ。

 

力を与えてくれる方を信じるんだ。

温かい風を向けてくれる人と一緒にいるんだ。

 

確かにあなたに力を与えてくれた方を信じるんだ。

あなたの追い風になった方を選ぶんだ。

僕たちの中に吹いていた風を思いだすんだ。

 

僕たちはこれから、僕たちにとって追い風になる方を、僕たちは選ぶんだ。

僕たちはそれができると確かに知っているんだから。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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