怒りは我慢せず受け止めると鎮まる。

正しさは、時に人を傷付ける事がある。

そしてこの「人」には自分も入るのだ。

 

「こうしたらいいし、これが正しいやり方だ。」

「この場面ではこういうようにするべきだ。」

 

このような見方は時に自分も相手も傷つける。

どうして自分たちも傷つくのかというと、

それは、相手がそのように”正しいやり方”や”すべきこと”をしてくれないからだ。

 

どうしてそんなこともしてくれないの!?

って私が否定されたように感じるのだ。

私のことを受け入れてくれないように感じ、

私がこんなにも大切にしてきたものを、

大切にしてくれてないと感じてしまうのだ。

 

そしてそんな気持ちが僕たちを苦しめる。

それは、僕たちにとったら非常事態だ。

自分という存在が脅かされたかのように感じるくらいに。

 

それだけでも大変なのに、

さらに具合が悪いことに、

そんな時、僕たちの心に静かに傷ができる。

 

そしてその痛みが、僕たちを怒らせる。

 

なぜかって?

 

その答えはとてもシンプルだ。

 

大切な人が傷つけられたら怒るでしょ?

それと同じなんだ。

 

心にとって大切な人は、ここでいう僕たち自身。

そう心は、傷ついた僕たちの為に闘ってくれているのだ。

 

怒りのエネルギーをださせてくれて、

なんとか状況を変えようとしてくれているんだ。

取り戻そうとしてくれているんだ。

相手がやるべきことだと感じていることをしてくれるように。

それによってあなたの心が少しでも平和になるように。

 

でもね、心を平和にする。

心を自然に返すには別のやり方もあるのだ。

怒りを使う意外にも。

 

でもでも、

「正しさ」や「すべきこと」を拠り所にして、

「私」という人間をこれまで生きるしかやり方が分からなかった僕たちは、

それ以外の方法を知らない。

 

そこに僕たちの苦しみがあるんだ。

 

だから僕たちがその時に”した方がいいこと”の一つは、

どんな事情であれ、苦しんでいる自分たちを受け止めてあげることだ。

 

怒って当然だよねって自分に伝えてあげよう。

そして感情的になっている自分をなだめてあげよう。

「大変だったね。」って伝えてあげよう。

 

「本当は○○をしたかった(して欲しかった。)んだから、怒って当然だよね。」って。

○○に事情をあなたの個人的な事情を入れて、受け止めてあげよう。

 

まずはそこから始めてみよう。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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