僕たちは、ちょっと良くなるとそれがずっと続けばいいと願う。

そしてその状態がちょっと続くと、

それがずっと続くかのような希望を抱く。

 

そしてそれが僕たちを苦しめることにも繋がる。

 

僕たちは時に深刻になりすぎ、

僕たちは時に楽観的になりすぎるのだ。

 

僕たちが変わっていくその過程は、寄せては返す波のごとく、

進んでは戻り、戻っては進みを繰り返す。

変化は直線的ではないのだ。

 

その変化の線は時に曲線となり、

時に螺旋階段のようにぐるぐると登っていく。

だからそこにいる時は、永遠と同じところを回っているように感じることもあるが、

ちょっとずつ確実に階段は登っている。

 

また、時には反発力を利用する為に、

前よりも最悪に思えるところへと行くこともあるが、

それは大きく前に進むためには、

跳ね返りの力が必要だからそうなっているのだ。

 

変化の線の過程ではそうやってくぼみのようにへこむ時もある。

心電図のように常に山を登り山を下るような線を何度も描き、

そこに一本の筋が通った線が通ることもある。

 

変化へと向かうその線は、行ったり来たりを繰り返す。

僕たちの線は、いつだって凸凹だ。

 

まっすぐ直線に進めやしないんだ。

 

でもそれでいいんだ。

 

そうやって僕たちは自分なりの弧を描いて進むんだ。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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