自分が好き。
自分が嫌い。
そのどちらも自分だ。
嫌いで好きで、
なんとも思ってない、
ただここに生きている自分がいる。
嫌いや好きという独特の色を持たず、
ただここに生きてる私がいる。
この世界にそんな私がいる。
ただ、それだけなのに。
僕たちはどうしてか色を付けたがる。
誰かがどこかから、
それこそ遥か天空から僕たちを見下ろした時に見えてくるのは、
ただ生きて、
鼓動を波打たせ、
大気を吸い込み、
この世界をただ生きている僕たちの姿なのではないだろうか。
そして、その眼に映るは、無色透明な僕たちだ。
誰が色を付けたがるだろうか?
誰が色を付けたと思っていたんだろうか?
僕たちは、初めから何色でもない。
僕たちは、初めから何者でもない。
それは、この世界が出来た時からずっと一緒。
何者でも、何色でもない僕たちを、
僕たちは、今日も生きていくんだ。
何色でなくても、何者でなくても
それがいいのだ。
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