『何者でもない自分を受け入れるんだ。』

自分が好き。

自分が嫌い。

 

そのどちらも自分だ。

 

嫌いで好きで、

なんとも思ってない、

ただここに生きている自分がいる。

 

嫌いや好きという独特の色を持たず、

ただここに生きてる私がいる。

 

この世界にそんな私がいる。

 

ただ、それだけなのに。

僕たちはどうしてか色を付けたがる。

 

誰かがどこかから、

それこそ遥か天空から僕たちを見下ろした時に見えてくるのは、

ただ生きて、

鼓動を波打たせ、

大気を吸い込み、

この世界をただ生きている僕たちの姿なのではないだろうか。

 

そして、その眼に映るは、無色透明な僕たちだ。

 

誰が色を付けたがるだろうか?

 

誰が色を付けたと思っていたんだろうか?

 

僕たちは、初めから何色でもない。

僕たちは、初めから何者でもない。

 

それは、この世界が出来た時からずっと一緒。

 

何者でも、何色でもない僕たちを、

僕たちは、今日も生きていくんだ。

 

何色でなくても、何者でなくても

それがいいのだ。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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