何が正しいかを求めていくと、

とっても苦しくなる。

「先生が休んでいいと言うなら休みますし、

 薬を飲めばまだ頑張れるなら頑張りますし、自分で決めるのが怖いんです。」

そう言葉を発するその目には涙が溢れていました。

明らかに「限界」です。

でも本人は、決めるのが怖く、

正しい選択が何なのか、

その答えを自分の外に求めています。

繰り返しますが、

はたから見ると、

「限界」なのにです。

こんな状態になりながらも、

自分で決められないのは、

とても苦しいものです。

何が正解か外に答えを求めるあまり、

自分の気持ちからますます離れて、

さらに自分の気持ちに気づくのを難しくしてしまう。

そんな事があるのです。

勿論、何でも自分の気持ちを基準にするのもアンバランスですが、

極端に外に基準を求めすぎると

自分の心がわからなくなってしまうのです。

ですから、世間一般の常識や基準を十分に身につけたら、

自分の気持ちを起点に物事を決めていくこと。

そしてその前に、

それほどまでに

この世界に何とかして適応しようとして来た自分を労り、

自分の気持ちを内に取り戻していくことから始めていくことが大切です。

ですからその方には、

沢山の労いの言葉を掛けて、

心の奥から湧き出てくる、

自分の温かさを感じて、

カウンセリングのこの数分だけでも、

リラックスできるようにサポートから始めました。

外の基準や正しさで自分を裁くのをやめる時間を持つこと。

そして、自分に少しずつ優しくしていくこと。

そんな一歩が正しさよりも、

一般常識よりもずっと大切なのです。

気負わず行きましょう。

心を休めよう。

人生は苦行ではないんだから。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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