心の痛みの中にあるギフトを僕たちはまだ知らない。

こんにちは!野川です。

年が明けて早くも2週間がたちました。

僕はというとかなり久しぶりに風邪をひき、

風邪をこじらせたのか咳が止まりません。( ;∀;)

 

久しぶりに熱を出しましたよ。汗

 

皆さんも風邪には気を付けてくださいね。

心の痛みの中にあるギフトを僕たちはまだ知らない。

僕は、お仕事上ですが

「苦しい。」

「心が痛い。」

という悲痛な叫びをよく聞きます。

 

その度に、自分の力不足を感じると共に、

少し心が痛くなる時があります。

 

そんなに自分を苦しめなくてもいいのに…。

 

そんな言葉が喉から何度となく出かけます。

 

勿論、そんな言葉を口にすることはありません。

それは、ご本人が一番理解しているからです。

 

それでもそれを止められないのは、

とても苦しいのです。

 

でも、僕は思うのです。

 

今、僕たちは確かにこうなってしまったかもしれない。

 

でも、昔、幸せな時もあったんじゃないかって。

 

幸せじゃないにしても、

自分の中の喜びを見つけた瞬間や、

誰かに出会ってドキドキして、

どこかへ出かける時にワクワクした時が、

きっとあったんじゃないかって、

僕はそう思うのです。

 

僕たちの心は、

そこにも確かに存在していて、

苦しみの中にも確かに存在している。

 

けがれてしまった。

変わってしまった。

昔と今は違う。

 

そんなことを言う人は多いけれど、

僕から言わせれば、

変わっていない。

 

こどもみたいな笑顔は、

気立ての良さは、

そうやって控えめな所は、

時に大胆になれる心は、

相手を思いやれるその心は、

争いを嫌うその心は、

やっぱり変わってない。

 

僕たちは確かに変わる。

 

でも、僕たちは変わない心もある。

 

辛い経験を繰り返し、

仕事場でいじめに会いながらも復職を望む目の前の方に、

僕はこう静かに尋ねた。

 

「どうしてそんなに苦しみながらもお仕事へ行こうしているのですか?」

「どんな思いがそこまであなたを仕事へとを向かわせるのでしょうか?」

「それは、小さい頃から持っていたあの純粋な気持ちからではないですか?」

「素直にただ誰かの役に立ちたかった。困っている人の力になりたいと願った、あの子供の頃の思いをまだあなたは諦めていないからではないでしょうか?」

そう聞くと目の前の方は、涙ながらに静かに頷き、

僕は「そうですよね。だから悔しかったんですよね。」と声を掛けました。

 

僕たちの心の中には、苦しみだけではなく、

今も昔のようにあの時の思いが詰まっている。

 

どこかであなたを待っている。

 

諦めずにあなたをただ見つめて、

あなたの迎えを待っている。

 

そろそろ帰ろうよ。

 

帰ってあげよう。

 

たとえ今、叶わなかったとしても、

叶えられなかったとしても、

久しぶりに会いに行ってあげよう。

 

会いに行くのは簡単だよ。

 

そう、思い出せばいいんだ。

 

あの日の自分を、

あの時感じた気持ちを、

あの時の自分の表情を、

あの時の景色を。

 

そう、思い出して、

相手に行くんだ。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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