怒りの感情とは?怒り

「何でそんなひどい事いうの?」
「ねぇ、ちゃんとやってねっていったよね!?なんでできてないの!」
「できないんだったら最初から言えよ!」

そんな気持ちが湧き上がって、
ついつい相手に対して反発したり、
怒鳴ったり、
時には手が出そうになるこの怒り。

そもそもこの怒りって何なんでしょうね?
で、多くの人が興味(?)関心(?)があるのが、
「じゃ~どうやったら解消できるのか!?」
というところですね。

アンガーマネージメントっていう言葉があるくらいですからね。

なので、今日はこの「怒りとはそもそもなんぞや?」
という所と、「どうやって対処したらいいの?」というところを見ていきたいと思います~!

怒りは、一種のストレス反応

そう、怒りはストレス反応です。
そして、この怒りがでる場合は、

・自分の思い通りにいかなかった時(期待通りではない)
・自分がないがしろされ、撤回させたい時(自分を守る)
・大切な人がバカにされたり、傷つけられたりした時(相手を守る)

というように、大きくわけてこのような時です。

じゃ~そもそも何でこんなストレス反応が出てるの?
というと、赤字で書いてあるところに答えが書いてあります。

順を追ってみていきましょう~

『期待通りではない』

これは端的にいうと、期待通りじゃないことが起ったから、怒るのです。
はい、おやじギャグではありません(^^;

あなたも僕も、人の行動に何かしらの期待をかけています。

あなた「この書類やっておいたよ、忙しそうだから。」
相手「余計なことしないでくれる?ありがた迷惑なんだよ…。もう…。」

なんてことやり取りがあったとします。
すると、これにあなたはイラッと怒りますよね。
いや、僕でも怒りますこれは(^^;

「なんなの!人がせっかくさ、忙しいから手伝ってあげたのに!」って。

では、この怒りはなぜ湧いてくるんだと思います?いやいや当たり前でしょこんなの。
って片付けずに考えてみましょ。

ここでポイントになるのは、僕もあなたも行動する時は、何かの期待を持っているということです。

ここでの期待は、手伝ってあげたから、
「ありがとう!いや~助かったよ!」って感謝されることや、その人の力になることです。

でも、期待通りにいきませんでした。かえって相手が怒っています。

でも、あなたにとっては”余計なこと”ではありません。
相手を気にかけて、思いやりや気遣いから手伝ったんです。

でも、相手はそれを理解してくれていません。
本当は受け取ってくれるとそう期待していたはずです。心のどこかで。
”分かってくれる” ”伝わる”って。

でも、期待していた通りにならず、理解してくれません。

だから、「いやいやそうじゃないよ!」
「忙しそうだから良かれと思ってやったのに何なの!?」って怒りが出てくる。

この怒りは、期待通りにいかなかった時に、それを取り戻そうとするエネルギーです。

「いや、だから違うよ!忙しそうだったから、少しでも力になろうと思って!」
って怒るのです。

それは、自分の当初期待していたことを分かってもらって、
「あぁ、そうだったんだ!それなら早くいってくれればいいのに。ありがとう。」
となることを求めて出てくる気持ちです。そう、わかって!って。

このように怒りは、期待外れが起きて、その期待外れを取り戻そうとするときに起きてきます。

『自分を守る』

相手から酷いことを言われり、
馬鹿にされた時にも、この怒りは湧いてきます。

それは、期待していたこととも関係しますが、
元をたどれば、自分をぞんざいに扱われたことです。

私という存在は、そんなにダメな奴でもないし、
そんなに扱いをされるいわれはない!と、
自分を守るために湧くエネルギーが怒りとなって現れるのです。

言い換えると、私もあなたと同じ人なんだよ!
大切にしてよ!というメッセージでもあります。

これは、他にも自分に身の危険があった時に、
「気をつけろよ!」と叫び怒りが湧いてくるのと同じです。
「闘争反応」とも呼ばれますね。

『相手を守る』

人が怒るときは、何も自分の為だけではありません。
大切な人がバカにされたり、
傷つけられた時も僕たちは怒りのエネルギーが湧きます。

それは、自分を守るエネルギーとはちょっと違います。

誰かの為なら僕たちは、自分の本来持っている力以上のものが出るのです。

怒りは、自分を守るのもそうですが、大切な人をすぐに守れるように、
瞬間的に怒りのエネルギーが湧いて、すぐに行動できるように、体が協力してくれているのです。

このように怒りは、いろんなタイミングで湧いてくるわけですが、
決してわるいエネルギーではないことは、なんとなくわかって頂けたかなと思います。

では、どうやってこの「怒り」を解消していくのか?

怒りは、行動によってしか解消できない。

この怒りを解消していくには、”頭”で納得しようとしてもほとんどうまくいきません。

「あの人も今日は一杯いっぱいだったんだ、だからあんなことをいったんだ。」

そう納得しようにも、なかなかうまくいきませんよね。
頭で不条理な出来事を納得させようとすることを「合理化」といいます。

「結局しょうがなかったんだ、それは○○だったんだしさ。」というように。

でも、これもうまくいきません。
それは、本当は怒っている気持ちを閉じ込めてしまうからです。
これを「抑圧」といいます。

最初はいいですが、抑圧が続くと気持ちが溜まっていき、胃潰瘍になったりと、
身体に症状がでることもあります。

怒りは、解消すること。

これが大切です。解消とは、エネルギーを出すということです。
自分の心の中に溜まったエネルギーを外に出すということです。

そのポイントは身体を動かすことです。

ワーワー叫んでいるうちに、気持が落ち着いてきたりしたことはありませんか?
運動したりすることで、ストレスが解消されたことはありませんか?

それも同じ原理です。

怒りを解消するには、例えばカラオケにいって一人で大声をだして、
うたったり、言えなかった言葉を口にしたりする。

思いっきり息を吸って、思いっきり息を吐く、
その時に声を出さずに、言いたい気持ちを言葉する。

家にクッションがあれば、思いっきり殴る。(拳を傷めないように…。)

タオルで、思いっきりクッションをなぐる。などの方法があります。

相手に直接文句をいったり手を出すと、余計にお互いに傷つきますから、
それだけはやめてくださいね。

一人で安全に、あなたの為にその怒りのエネルギーを出すことが大切です。

以前の仕事で、営業車に乗ってた頃、どうしようもない時は、
車のなかで僕は思いっきり叫んでいました(笑)。

「あぁ、うざったい!もうなんなんだよ!あぁ~~~~~~~~!」って。

身体を動かして、怒りを外にだす。
あなたなりの方法を探してみ下さいね。

さて、怒りは、僕たちを守ってくれるエネルギーでもあり、
相手を守ってくれるエネルギーでもあり、
本当は自分自信を大切にしてほしいエネルギーでもあります。

このエネルギーが溜まってきたら、身体を動かして解消する。

そうしていくと、その怒りの裏にあった気持ちに気づいていくいことがありますが、それはまたのお話。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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