そう、彼女は急に振られてしまったのだ。
それは突然にやってきた。
「別れよう。」
その一言は本当に突然すぎて、
彼女にとって良く分からなかったし、
いきなりのことで頭が真っ白になってしまった。
彼女はなんとか力を振り絞り、
「え?なんで?昨日まで普通だったじゃん。何でそうなったの?」
「私の何がいけなかったの?」
って目の前の彼に聞いても、返ってこない答え。
彼女は途方に暮れてしまった。
それからどう帰ったのか覚えてない。
だけど、気づいたら家で一人うずくまって放心状態だった。
「夢…。だよね…?」
そう思おうとしても、
夢じゃないって彼女はどこかで分かっている。
「会いたいよ…。」って、
枕を濡らし、布団をぎゅっと握りしめても、
彼は帰ってこない。
「何がいけなかったの?」
「あの一言がいけなかったの?」
「私が縛りすぎた?」
「それが嫌だった?」
「ねぇ、何がいけなかったの…。」
「頼むから教えてよ。教えてくれたら私直すから…。だから…。」
そうすがるように祈っても、彼は戻ってこない。
そう、彼女は振られてしまったのだ。
それも、理由を与えられずに…。
理由や原因がわからないと人は不安になるんだ。
それは病気になって原因がわからないと不安になるのとおんなじだ。
原因がわからないと人は不安になるんだ。
それはどう対処していいかわからないからだ。
だから、理由も言われずに振られるのは苦しいんだ。
何がいけなかったかわからないし、
明確な理由がないから、ふっきれないんだ。
どうやって乗り越えたらいいかわからないんだ。
「他に好きな人ができた。」
それも残酷だけれど、それでも理由がないよりはいいんだ。
って、そう思う。
だって、最悪それなら…。しょうがなくないけど、しょうがないって、
何とかでも割り切れるから。
でも、理由も言わずに振られると、それが出来ないんだ。
だから、理由も言わずに振られるのは一番苦しいと僕は思うんだ。
気持が未完了になったままになってしまうから。
だから、そういう方が来た時に大切なことは、
その未完了な気持ちを完了することなのです。
もちろん、過去に戻ることはできないけど、
くすぶっていて、ずっとわだかまっている気持ちを終らせることは、
いつだってできます。
それには、少しの勇気をもって、
自分の心と向き合って、
自分の一つ一つの気持ちを丁寧にかんじて、
表現することが大切です。
ジックリと感じて、表現することで一つの気持ちが終わりを迎えていきます。
カウンセリングでは、そんなことをサポートすることもしています。
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