だから思いは終わらない思い。
どんなに今が苦しくたって、
どんなことがあったって、
物ごとには必ず終わりがある。
終って欲しくなくって、
続いて欲しいことにも、
一生続け!と願っていることにも、
一生続くのか…と絶望していることにも、
終わりがある。
止まない雨はないように…。
という言葉は言わないけれど、
僕たちの人生には、終わりがあるのだ。
だから、やっぱりいつか何事も終わるのだ。
でも、その中で終わらないものがある。
それは、「思い」だ。
あなたの「思い」は死なないのだ。
例えば、僕は今でもこんなことを覚えている。
あるセミナーにいった時のこと、
周りの環境になじめなくて、
居心地の悪さを感じていたら、
父親程の年の方が昼食に誘ってくれて、
「それは、馴染む必要が今はないってことなんじゃないか。」
「野川さんは、今回は内面を見つめにわざわざ千葉から来たのではないですか。」
「きっと今は、外の世界になじむより内面を見つめる時なのでは…。」
と声を掛けてもらって、心が軽くなったことを。
引きこもりを脱出しようとして、
始めてキャリアカウンセラーに出会って、
しっかりと自分の話を聴いてくれたあの温もりを。
先輩や同期の子と、泣きながら話したあの日を。
一生懸命に、怒ってくれたあの日のことを。
父が目にいっぱい涙をためて、
涙をこらえながら「たのむよ…。」と、
嗚咽交じりに泣きながら押し黙る僕の左肩をポンと叩いたあの日を。
その父の思いを。
姉が「弟はいいやつなんだよ。」と、
居酒屋で友達と話して泣いてくれた話をしてくれたあの日を。
あのなんとも言えない温かさを、愛情を。
今も書いていて、僕は思い出し、涙が湧き上がる。
人から受け取った思いは、死なないし、終わらない。
誰かの中で永遠と生き続ける。
その人がたとえ亡くなったとしても、
誰かの中で生き続けるのだ。
思いを込めよう。
丁寧に接しよう。
丁寧に生きてみよう。
出来ない時があって当たり前。
それでも、
何度でも「思い出して」想い込めて、
真心を込めて、一瞬でもいいから、
誰かと接してみよう。
受け取ったものを返す時間を取ろう。
なかなかできなくってもいいから。
「今」はできなくってもいいから。
そして、あなた自身に返そう。
これまで生きて来てくれた、
決して丁寧とは言えないかもしれない。
不器用にしか生きてこれなかったかもしれないけど、
そんな自分に返して生きていこう。
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