罪悪感を消す為にすべきこと。

大切な人を傷付けて、裏切って

やってはいけないことをしてしまった時、

僕たちは罪の意識にさいなまれます。

 

それが罪悪感です。

 

そして、この罪悪感を感じた時に、

自分はこんなことをしてしまった。

こんな許されないことをしてしまった。

 

相手にあんな思いをさせてしまったんだから、

自分は楽しんではいけないと感じたり、

自分も同じように痛みを感じようとすることで、

償おうとすることがあります。

 

やってはいけないことをしたんだから、

自分は楽しんではいけないし、

一生あのことを、

この人を傷付けたこの痛みを、

あの人のあの痛みを忘れてはいけない

と感じて、その痛みを持っておくことで、

償おうとするのです。

 

これも一つの償い方であり、

もう二度と同じことを繰り返さない為にも必要なことです。

 

ただ、相手が許してくれているのに、

まだその痛みをもって、

自分を罰し続ける時があります。

 

相手がなんといっても、

自分を許せないのです。

 

だから、その痛みを手放さずに持ち、

相手が何と言おうと、

自分を許せずにいるのです。

 

でも僕はちょっと思うのです。

 

それは自分のことしか見ていないのではないかなって。

 

「なんてことをしてしまったんだ。」と

その罪の重さや、痛みを感じることは大切だけれど、

相手が許してくれている、

許してくれようとしているのであれば、

自分に向いたその目を、相手にやるべきじゃないかなって。

 

自分なりに痛みを感じて償うことは大切だけれど、

いつかその目を相手に向けなおさなきゃ

ってそう思うのです。

 

ダメだダメだ…。

なんてことをしてしまったんだと、

後悔や痛みを感じ続けている時、

僕たちの意識の方向性は自分に向いていて、

実は相手に相手には向いていないのだ。

 

自分の痛みから離れて、

相手と向き合うのはやっぱり辛い。

 

でもいつか、タイミングがきたら、

その目を相手に向けなおそう。

 

自分の為にも、相手の為にも。

 

一人じっと罪悪感を抱えるより、

顔を上げることの方がつらいことだってあるのだ。

顔を上げることが償うことになることだってあるのだ。

 

顔を上げて、相手を見よう。

償う為に出来ることをしよう。

 

やってしまったことは消えないかもしれないけれど、

それも抱えて前をみよう。

 

生きていこう。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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