愛を込めて私に花束を贈る日
僕たちは、どれだけ泣いただろうか?
僕たちは、どれだけ苦しんだだろうか?
僕たちは、どれだけ悩み、痛みを抱えて来ただろうか。
でも、それも今日で終わり。
そんな日が人生には来る。
まだ痛みはある。
人生には苦しみも、悲しみも、怒りも、絶望もまだある。
でも、一旦今日でお終い。
そんな日が人生には必ず来る。
そんな日が人生には必ず来るんだよ。
どれだけ、僕たちは頑張れたかな?
どれだけ、頑張って自分の声を聴けたかな?
どれだけ、頑張って寂しい時も、悲しい時も自分といれたかな。
どれだけ自分に素直になれただろう?
素直になるにつれ、
変わりゆく気持ちや、
変わりゆく世界を見て、
それでも前を向こうと、
素直に、まっすぐに自分の姿を貫くその姿を、
僕は脇でこっそり見る機会に恵まれました。
その姿に驚嘆し、心から感心し、
時にこっそり「頑張れ。」って応援する
そんな機会にも恵まれました。
人の心の奥の奥の方にある輝きは、
とってもすごくて、
とっても綺麗で力強いんだと、
そう強く感じる機会にも恵まれました。
そして、僕はそのことをすっかり忘れていました。
自分の中に眠るその輝きに、3年前触れたあの時のことを。
失恋をして、苦しくって苦しくって仕方がなかったあの日。
僕はカウンセリングを受けました。
傷ついたと思っていた、
苦しくてボロボロだと思っていた僕の心は、
心の奥の奥の方は、
どこも傷ついてなんかなくて、
ずっと綺麗なままそこにありました。
「おかしいんです。傷ついているはずなのに。綺麗なんです…。」
そう涙ながらに言ったことを今でも僕は覚えています。
僕たちの心の奥の奥の方には、
今もとても綺麗な心があの時のままあります。
どんなに汚れたって思ったって、
どんなに傷ついたって思ったって、
今も綺麗であの時のまま、そこにあります。
そして、いつかそれに気づき、
苦しみが終わる時が、
あなたの痛みが終わる時が必ず来ます。
でもそれに気づくには苦しみ、もがく必要がどうやらあるようです。
それを喜びの中に神様はしまわず、
誰かの中にも神様はしまわず、
人が毛嫌いする「自分の痛み」の中に、
しまうことを選んだようなのです。
だから、
精一杯泣いて
精一杯怒って、
その時がきたら、
そんな自分に花束を贈ろう。
よくやってきたねって花束を贈ろう。
勿論、その時が来るまで取っておいてもいいし、
それは今でもいいんです。
「あなたへ
頑張ってきましたよね。
人からほめられることはしてないかもしれない。
でも自分なりに生きてきましたよね。」
そんな言葉を「私」に変えて贈ろう。
「卒業!私。今まで十分苦しんだ!ありがとう!」
そんな言葉を贈ろう。
「拝啓 私へ 苦しんできてくれてありがとう。」
そんな言葉を贈ろう。
いつかでもいいから贈ってあげよう。
言葉はいらない。
そんなあなたは、自分に大好きな花を贈ろう。
大好きな所に自分を連れて行ってあげよう。
我慢強いあなたは、それが来るまで取っておこう。
でも、今からその時にどうするか決めておこう。
希望を抱いたっていいじゃない。ね?
だって僕たちにが生きていくには、
希望が必要なのだから。
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