嫌な事を思い出すのは心の防衛反応

僕たちは、失敗や上手くいかない時や、嫌なことがあった時、

繰り返しその場面を思い出す。

もう嫌だと頭では思っても思い出してしまう。

それは、なぜだろう?

僕たちはそういった嫌な場面や上手くいかなかったことを思い出すと、

あることをし始める。

それは、

思い出す事で僕たちは、何がいけなかったんだろう?

とその原因を考えて反省する。

どうしたらよかったんだろう?

とその解決策を考え始める。

そして、どう解決すればいいのか?と、

色々と調べて情報を集め、

その出来事を自分なりに理解しようとする。

その経験の意味を理解しようとするのだ。

なぜそんなことが自分に起きたのだと、

理解しようとするのだ。

それは、繰り返し嫌な場面を心があなたに思い出させることで、

起きた出来事をあなたが理解し、そこから学び、

同じことが起きた時や、今後あなたが同じような体験をしないように、

守ろうとしてくれているのだ。

嫌な出来事が頭をよぎらないようにすることはできない。

よぎらないと僕たちは理解することも、意味を学ぶことも出来ない。

だから、思い出した時に、

自分なりでいいから、

理解してその意味を学んでみよう。

心が訴えている意味を学んでみよう。

勿論、学ばなければいけないわけではないから、

学びたいと思った時に、

トレーニングとして試してみよう。

そして、意味を求めて今辛すぎるなら、

意味はないということを学ぶタイミングかもしれないとも知っておこう。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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