悲しみに触れるたびに、

その気持ちが生じた背景に想いを馳せ、

「そりゃ、苦しいよ」って、つくづく思います。

悲しみにもいろいろあって、
自分が望んだことが手に入らず、諦めないといけない悲しみ。

もう一生会う事が出来ない、喪失感。

何でこんなことになってしまったのかという、変えられない悲しみ。

そこから生じる苦しみ。失望。

悲しみには、いろんな気持ちが絡まり合っている。

そして、悲しみの一番の処方箋は「泣く」ことです。しかも思いっきり。

こころゆくまで泣く事です。

悲しさを我慢せずに、唇をぐっと噛んで堪えずに、泣く事です。

でも、そうはいってみ悲しい時に泣けない時もまた人にはあるんです。

泣きたいのに、泣けない時は、あなたにとってその出来事があまりにもショックが多すぎる為、

あなたの心が壊れてしまわないように、もうそれ以上こころの痛みを感じないように、こころが

あなたを守ってくれているんです。

だから、何も感じないんです。正確にはこころの奥では”泣き叫ぶ気持ちがある”んですが、

それを今はまだ時期じゃないと、こころがあなたを守ってくれているんです。

泣けない時は、泣く時ではないかもしれないです。

そのショックの時期をなんとか乗り切り、ほっとした時にふと、涙が流れる時もあります。

「わけがわからない、なんだんだこれは!」

そう思うかもしれないけれど、そんな時は、そのまま涙を止めないで、泣いてください。

悲しみを受け入れるプロセスは、様々ですが、まずは自分が悲しいと受け入れ、

いっぱい泣く事です。自分の気持ちに正直に。

僕も沢山沢山泣きました。(まぁ、泣き虫なんですが・・・(汗)

一人で泣けない時は、隣にただただ悲しみを聞いてくれる人がいたら、あなたの心もきっと緩むと、

そう思います。

ある時に、辛いですと、そう涙する子に、その頬を伝う涙のあたたかさを感じて、

その涙に口があったら、なんていうと思いますか?

と、そう聞いてみたら、「ありがとう。」っていっていると言った人がいました。

人は悲しいから泣くけれど、その悲しみを乗り越えたいからなくんだと、そう思います。

ひとしきり泣いたら、変えられないものは変えられないと、諦めるか、

過去のそういった出来事から、決別し、新たなスタートを切るかのいずれかで、人はまた前に進み始める、そんな気がします。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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