「現在の苦しみは過去に味わった幸福の一部である。人生とはそういうものだ。」

これは、ナルニア王国物語を書いたc・sルイスの言葉です。

この言葉を聞いた時に、確かにそうだなと、ものすごく納得しました。

今苦しいのは、過去に幸せだったから。

少なくとも、そういう瞬間が一時でもあったからこそ、
だからこそ苦しみ、悲しむ。
それが取り戻せなくて、もう元には戻れなくて悲しみが生まれてくる。

笑顔で楽しんで、一緒にいた時間があったからこそ、
「こんな恋愛なんてするんじゃなかった」と、そう思う。

大切な人からもらったプレゼントも、一緒に行った場所も、
それが過去に味わった幸せの一部だったから、
それをみたり、その場所に行ったりすると思い出して、
その幸せを知ったからこそ、味わったからこそ、
苦しみが、悲しみが強くなる。

だから知る前に戻りたいんですよね。

でも、知る前に戻るっていう事は、
そんな幸せだったことも忘れちゃうということです。

たしかに、苦しみ、悲しみからは逃げたいけど、
その幸福だった時間は忘れなくてもいいんじゃないかなって
そんなことを思うのですよ。

忘れないっていう事は、いつでも思い出せるように忘れないようにする事じゃなくて、
必要な時に、思い出せるようにすることですよ。

どうしもなくて、苦しくて悲しいときは、
こんなこと思えないかもしれないけれど、
その痛みや悲しみを避けてなかったことにするのは、

その自分の人生の幸福の瞬間もなかったことにすることになってしまう。
その瞬間に感じた愛情もなかったことにしてしまうこと。

でも、確かにあったでしょう。
その愛までは否定しなくていいんじゃないかなって、そんなこと思うんです。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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