急にさみしくなるのは、
他の人との繋がりを求める気持が湧いてくるからです。
こころがあなたは、一人じゃないよって教えてくれているから。
だからこそ起きるのです。
そんなお話を以前の記事でさせていただきました。

今日はそんな寂しさについて続きを書いていこうと思います。

悲しみの中に寂しさがある。

この寂しさには「悲しさ」が交じっています。
悲しみは、予想していなかったことが起きて、
それが取り戻せないとわかった時に、起きる気持ちです。

取り戻せないからこそ、悲しくて、涙が出てくるのです。
もうダメなんだ…。という気持ちです。

大好きだったから彼から「別れよう」と言われた時に、
悲しく苦しく、寂しくなるのは、
別れるなんて予想もしていなかったからです。
予想をしていても、やっぱりと思っていても、
それはどうしても”期待していた未来”とは、
違うのです。

そして、もうその関係が終わってしまって、
再びその関係に戻ることができないと、
そうわかっているからこそ、悲しみが襲ってきます。

それほど大事な人だったからこそ、
ずっとこの後も一緒にいたかったし、
手にしたい未来があったのに、
期待せずにはいられない関係があったのに、
それが崩れてしまったからこそ、悲しいのです。

それほど、あなたにとって大切な方だったんです。
彼との生活や、彼といる私、
そんな二人で一人の私が自分の中にいましたよねきっと。
そんな繋がっている自分も失ってしまった感じがして、
なおさら悲しいのです。

そのつながりをまた感じたくて、寂しさが湧いてきます。
寂しさは、つながりをまた感じたいのです。
大切だったから。

そのつながりをまた感じて、安心感を感じてほしいのです。
その寂しさと悲しみのほかに、もう一つあなたの中で気持ちがきっとあるはずです。
それは、諦めなきゃって気持ちです。

悲しみと寂しさと、諦めさせたい気持ちがある。

「いつまでもくよくよ考えていてもしょうがないな。」
っていう気持ちも湧いてくるものです。

いつまでも悲しんでいても、寂しいと感じていてもしょうがないって。
諦めなきゃって思う気持ちです。
いつまでも期待して、「もしかしたら、元に戻るかもしれない。」
そんな思いを振り払うように、
諦めさせる自分の気持ちが湧いてきます。

この気持ちは、あなたの為にこんなことを教えてくれてもいます。
「そうやっていつも考えているよりも前に進んでほしい。」
「期待をして、またショックを受けてほしくなんだよ。」
ということです。

悲しみは、
「どれほど大切な人だったのか」を教えてくれます。
寂しさは、
「そのつながりを感じて、安心してほしい」と願っています。
諦めたい気持ちは、
「期待をして、またショックを受けてほしくない」という優しさから湧いてきます。

どの気持ちも、今も”あなたの為に”湧いてきているんです。

大切な人に振られて悲しい時、
そんな一つ一つの気持ちを丁寧に感じていくことが大切です。
そして、それぞれの気持ちの優しさを感じてみてください。
すべてのこころは、今もあなたの為に動いてくれています。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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