失恋をすると

どうしようもなく胸が苦しくなって、

時に吐きそうになったり、

時にその胸の苦しさから

胸をぎゅっと抑えて、

なんで、こんなに胸が締め付けられるの!

そう思う事がありますよね。

「なんで私だけがこんな目に?」

「なんで、何がいけなかったの?」

「あの時にこうしていればよかったの?」

そんな問いが止まらずに、

余計に胸が痛み、苦しくなることがありますよね。

振られた直後というのは、

食事も喉が通らない。

そう、死ぬほどつらいんです。

それほど好きだったし、

それほどにあなたの人生の中で

大きな出来事だったから、

だからこそ、とっても胸が苦しいんです。

悲しいけれどね、

もう帰ってこないの。

もう帰ってこないのです。

もう行ってしまった。

別れてしまったのです。

取り戻したいけれど、

帰ってこないのよ。

でも、そんなことわかっていますね。

だからこそ、余計につらいんだものね。

だからこそ、その胸が余計に苦しんだものね。

そう、その胸の苦しみは、

そういうことも深くわかっているから

だからこそ、苦しんでいるんです。

それほどのショックなことが起きたんだもの。

苦しくて当然なんだよ。

悲しいのも、泣きたいのも、

苦しいのも、辛いのも、

叫んで、泣き出したいのも、

当たり前なんだよ。

もうほとほとどうしようもなく苦しいかもしれないけれど、

変に前を向こうとして頭で何とかしようとしないで。

大好きだったのは、事実なんだから。

だから苦しいの。

だからその胸が苦しいの。

本当はもっとしたかったことがあったもんね。

もっと手を一緒につなぎたかったもんね。

もっと一緒に人生の時間を一緒に過ごしたかったもんね。

こういう時に隣にいてほしかったもんね。

本当は支えてほしかったもんね。

あなたは本当はもっとどうしたかったですか?

本当のあなたはどうしたかった?

それに気づく事が失恋から立ち直る一歩になるような気がしてなりません。

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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