大変な思いをしたり、 大切な人と別れたりしたときには、
こころが前を向かずに、 ずっと後ろばっかり見ていて、
こころが動かずに止まっているように感じることがあります。 「

なんでこんなことが、何がいけなかったんだろう。」 そんな思いが消えずに、
こころが過去に置き去りにされてしまったようで、 前を向く事が出来ない…。

いつまでたっても新しい恋も始められない。 誰かと出会おうという気すら起きない。

胸が詰まって、苦しくて、 なんだかその痛みにひっぱられるかのように、
気持が委縮してしまって前を向く事ができない。

もう…疲れたよ…。 そんなこころの声も聞こえて来て、 ますます落ち込んで、
でも前を向かなきゃっておもって、 前を向こうとして、
友達からも、「もういい加減いいんじゃないの?」 なんて言葉を掛けられて、
頭ではわかってても、こころが前を向かない。

でも、せっかく励ましてくれるんだから!前を向かないと…。

そうやって、自分に鞭打って「そうだね!」って、精一杯の笑顔でこたえるけど、 こころは笑わない…。
頑張ろうっていう気持ちと、
もう疲れたよ… 気力がわかないよ… もう空っぽだよ… こころが空っぽな時はそんな気持ちが交錯していますよね。

こころが前に進まない時は、前に進むことを諦めてみる。

  こころが前に進まない時は、無理に前に進まないで、
前に向く事を今は諦めるということも一つの選択肢です。

前を向けないのに、無理やり前に向こうとすると、 余計にこころの傷が深くなり、
前を向けない自分を責めて、 負のスパイラルにはまる事があります。

そうならない為にも、いったん前を向くのを”今は”諦めてみる。
別に新しい恋を探さなくても、 前を向かなくて、生きてはいけます。

前を向く為に、からっぽの心に鞭を打って前に進むんじゃなくて、
からっぽだからこそ、今はそのこころに気力を貯める為に、前を向くのを諦める。

そんなところからスタートすることって大事だと思うんです。 進めないなら進めないで、
それもまたいいじゃないですか。

いっぱい、いっぱい、うじうじして、 いっぱい、いっぱい、泣き叫んで、
いっぱい、いっぱい、後悔していいじゃない。

”今は”引きずっていたっていいじゃない。
あなたにとってきっとそれほど大事な恋だったんだから。
別にいいじゃない、引きずっていたって。

人生前を向く事だけがすべてじゃないよ。 そんなことを思いますよ。  

野川  仁
・元引きこもりの心理カウンセラー
・JCA カウンセリング・傾聴スクール 講師 
・(一社)日本心理カウンセリング協会 代表理事
現在は、都内のクリニックでカウンセリングも行っている。

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